日本では今、世界のフィギュアスケートのスターらが集まるショー「ファンタジー・オン・アイス」(5月24日~6月16日)が佳境を迎えている。ロシアを代表するアリーナ・ザギトワ、エフゲニア・メドベージェワ、エリザベータ・トゥクタミシェワ、エフゲニー・プルシェンコは、ショーが行われる4都市すべてで出演する。タチアナ・ボロソジャルとマキシム・トランコフのペアの演技は神戸と富山で見ることができる。
幕張では、ザギトワが『カルメン』をテーマにした自身のフリースケーティングの演技を短縮したものを披露し、会場を沸かせた。生演奏の音楽に合わせて滑走したことで、演技はいっそう印象的なものとなった。
エフゲニア・メドベージェワはアリアナ・グランデの『7 Rings』とアーラ・プガチョワの『百万本のバラ』に合わせた鮮烈な演技を披露した。エリザベータ・トゥクタミシェワはクレオパトラの姿で登場した。
2度オリンピック・チャンピオンに輝いているエフゲニー・プルシェンコ(36歳)は、2002年から2003年にショートプログラムで使用した『アダージョ』に合わせて演技を行った。
幕張では緊迫した場面もあった。地震がスケーターらを怯えさせたのだ。「ファンタジー・オン・アイスでの私の演技の際に地震が始まった。21年日本に来ているが、スケートリンクで震度4の揺れを感じたのは初めてだ。幕張での私の演技は30分延期された。よくあることなのだ」とプルシェンコは自身のインスタグラムに書き込んでいる。
「ファンタジー・オン・アイス」の次の舞台は仙台で、5月31日から6月2日まで開催される。6月28日から30日までは、横浜でもう一つのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が開催される予定で、エテリ・トゥトベリーゼの教え子4人――アリーナ・ザギトワ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワ、アリョーナ・コストルナヤ――が参加する。