エア・チャイナのロサンゼルス行き旅客機がロシアの北極圏に着陸

Reuters

 太陽が光り輝くロサンゼルスに旅立つのを心待ちにしている188人の乗客が北京でエア・チャイナの旅客機に搭乗した。しかし、ボーイング777が着陸したとき、飛行機の車輪はロシアのウラジオストクから3,697キロ離れたロシアの最も東の町、アナディリ空港の凍った滑走路を斜めに進んでいたのである。機体は貨物室での火災を知らせるアラームによって緊急着陸を余儀なくされたのだ。

 乗客は強風に曝される中、緊急脱出スライドを使って非難した。それはハリウッドから遥か離れた場所であった。

 YouTubeに投稿された動画を見ると、大人や子供が軽装で空港ビルに向かってとぼとぼ歩いているのが見える。

 またこちらの写真では、空港ビル内で床に横たわっている乗客の姿が映っている。

 「この時、すべての乗客は空港の国際線ターミナルやVIPホールで待機していた。食べ物や飲み物は手配された」。チュクチ自治管区のレオニード・ニコラエフ副知事は3月5日に報道陣にこう語った。「現場には医者も用意されたが、けが人はなく、治療を必要とする利用客もいなかった。英語と中国語の通訳も4人用意されていた」。

 のちに、火災報知器は誤作動であったことが分かった。最新情報によれば、別のエア・チャイナの機材が用意され、乗客をロサンゼルスに送り届けるべく待機しているとのこと。

 同様の事故は以前にもあった。2018年11月、280人の乗客を乗せてパリから上海に向かっていたエアフランスがロシア・シベリアの都市イルクーツクに緊急着陸した。乗客たちはシベリアに3日間留め置かれたが、ビザを持っていないことを理由にホテルから一歩も出ることはできなかった。

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