粘土で再現された共同住宅

モスクワのエンジニア、アレクセイ・ミクリンさんは、共同住宅で暮らした自らの体験を粘土細工で再現している。

 ミクリンさんは生まれてから30年の間、モスクワのコムナルカと呼ばれる集合住宅で生活した。このコムナルカには11家族が住んでいた。

 夕食どきのキッチンの様子は壮観だったという。それぞれの家族が各自テーブルを置き、みんなが料理をしたり、お茶を沸かしたり、洗濯物を干したりしていた。それは狂気の沙汰であった。

 共同住宅はユニークなロシア的現象だ。現れたのは1917年の社会主義革命後。

 あらゆる住宅が共有の資産となり、政府が裕福な都市住民のアパートに同居人を押し込み出したのが発端だ。

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