フィギュアスケートのグランプリシリーズ第5戦となるロシア杯では、ロシア人選手が金メダル3つを含む5つのメダルを獲得した。金メダルに輝いたのは平昌五輪の金メダリストである女子シングルのアリーナ・ザギトワ選手、ペアのエヴゲニア・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ組、そしてアイスダンスのアレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブーキン組。金メダル以外では、女子シングルのソフィア・サモドゥロワ選手が銀メダル、ペアのダリア・パヴリュチェンコ/デニス・ホドィキン選手が銅メダルをそれぞれ獲得した。ロシア通信が伝えた。
アリーナ・ザギトワ選手はショートプログラムで自身の持つ世界記録を更新(80.78)し、総合で222.95点というスコアをマークした。ザギトワ選手はロシア杯での演技について、「わたしにとってはスコアや順位はなんの意味もない。もっとも重要なのはミスのない演技をし、心のこもった最高のプログラムを見せることにある」とコメントした。
一方、アイスダンスのステパノワ/ブーキン組もフリープログラムで世界最高得点(129.92)を叩き出し、グランプリシリーズで2勝目をあげた。
今大会では羽生結弦選手が男子シングル、ショートプログラムでもうひとつの世界記録(110.53)を樹立。SP終了後首位につけ、フリープログラムで167.89点を獲得し、総合で278.42で優勝した。
これまで2度オリンピックで金メダルを獲得している羽生選手だが、土曜日、けがのため、大会棄権の可能性に直面した。しかしこれは羽生選手とコーチの考えではなく、日本の医師の判断だったとのこと。羽生選手は足首に包帯を巻き、松葉杖をついて記者会見に臨んだ。羽生選手は出場を決めたことについて、「棄権も考えたが、出場は自分自身で決めた。けがはかなり重症だが、昨年ほどではない。足首が緩いのでどうしようもない。滑れるかどうか自信がなかったが、滑ると決めた。ロシアに敬意を持っているので今大会に出場した」と述べる一方、グランプリファイナルと日本選手権についてはまだ考えないといけないと話した。