ロシアのアリーナ・ザギトワ選手(右)とスタニスラヴァ・コンスタンチノワ選手(左)。グランプリシリーズの第3戦目となるフィンランド大会にて。
Matti Matikainen撮影/Global Look Pressフィギュアスケート、グランプリシリーズの第3戦目となるフィンランド大会(4日閉幕)の女子シングルで、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が優勝した。スコアはショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)合わせて215.29点をマークした。2位には同じくロシアのスタニスラヴァ・コンスタンチノワ選手(197.57)、3位は日本の坂本花織選手(197.42)が入った。ロシアのメディアが伝えた。
16歳のザギトワ選手にとって今回の優勝は容易なものではなかった。フリーの演技の後、ザギトワ選手は痛みを堪えて出場したことを打ち明けた。ザギトワ選手は足にテーピングをしてリンクに立った。これについてザギトワ選手は「年齢的なもの。骨の成長に筋肉が追いつかなくて、少し痛みがある。トレーニングすることでカバーするしかない」と述べた。ロシア通信社が伝えた。ザギトワ選手はショートで大きなミスを2回、フリーでも小さなミスを2回犯した。いずれも女子ではもっとも難易度が高く、もっとも加点が高いトリプルルッツ+トリプルループというザギトワ選手の得意の技でのミスだったが、それでも結果的にはザギトワ選手はコンスタンチノワ選手に18点も上回った。
「彼女はもう子どもではありません。大人の人間になりつつあります。しかしそのことにまだ慣れていないのかもしれません。そんな彼女のことがよく解りますし、成功してもらいたいと思っています」。ヘルシンキ大会、男子シングルで優勝し、ザギトワ選手の新シーズンの演技を見るために会場に残ったと言う羽生結弦選手は、ザギトワ選手についてこうコメントした。
GPヘルシンキ大会ではロシア人選手が金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得し、好成績を残した。ザギトワ選手以外で金メダルに輝いたのは、ヨーロッパ選手権で3位に入賞したナタリヤ・ザビヤコ、アレクサンドル・エンベルト組、そしてヨーロッパ選手権で2度銅メダルを獲得しているアイスダンスのアレクサンドラ・ステパノワ、イワン・ブーキン組。どちらもペアもグランプリシリーズでは初の優勝となった。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。