屋外での飲酒や1,5ドルのボリショイのチケット:モスクワで必須の9つのライフハック

Legion Media
 豪華さのもとに隠れた掘り出し物や値下げ間近のコーナーがある街

1. 格安で高級な贅沢

 ボリショイ劇場へ行くことは、人生の素晴らしい旅のひとつだが、チケットに何百ドルも払うとなると少し気が重くなるかもしれない。ありがたいことに、そんなに大枚を持っていない人たちのための裏口が2つある。

 たとえば、ロシアで学んでいる学生なら、たったの100ルーブル(1,5ドル!!!)でボリショイの当日の切符を手に入れることができる。チケット売り場に学生証を持っていこう(販売は、昼の公演なら正午、夕方の公演なら午後4時に開始)。

 学生じゃない? 大丈夫、慌てないで。学生じゃない若い人たちは「ボリショイ・フォー・ユーズBolshoi for Youths」というプログラムで見ることができる。このプログラムは、16—25人の観客向けに時々行われる公演で、チケットは600ルーブル(9ドル)~1,200ルーブル(18ドル) だ。チケット売り場に行き、予定があるかどうかきいてみよう。スケジュールはコチラをチェック。

 ボリショイのチケットを法外な額を払わずに手に入れるもうひとつの方法は、そんなに秘密にされたものじゃない。事前に劇場のウェブサイトで予約すればいいだけだ。

 劇場のチケットを入手するための詳しい案内はコチラを見てみよう。

2. 靴下よりもましな誕生プレゼント

 友人や家族があなたにくだらないプレゼントしか買ってくれないとしても、ロシア鉄道が穴埋めしてくれる。誕生日の前後7日以内に旅行する場合は、ロシア国内ならどこでも帰りの運賃が35%オフになる。それだけじゃない。一緒に旅行する友人も3人まで割引が受けられる。

 興味深いことに、ロシア鉄道は、特等や1等車両に乗る新婚カップルにも35%の割引を提供している。結婚後1カ月間有効だ。ワールドカップ期間中にも、サッカーファンたちを無料で乗せた人たちがいることを思い出してみよう。もはや伝説だ。

3. 車内で無料のランチ

 ロシア鉄道のライフハックは手厚く、そして迅速になってきている。サプサンの5号車を予約すると、そこは正式には食堂車だ――列車のチケットは2,000ルーブル(30ドル)分の昼食代としても使える。したがって、もしチケットが2,000ルーブル以下だったなら、(考え方次第では)ほとんどただで旅行していることになる。

4. 夜の外出、紙袋の礼儀

 モスクワでは外でアルコールを飲むことはいけないことで、品のない違法行為だから我々は許さない。でも、(ちょっとだけ)可能だ。

 それは法律に明記されているわけではないが、公の場で飲むのなら、酒を紙袋に入れておくことだ。そうすればたいてい違反とはみなされない。ある警備員がロシアの雑誌『The Village』に書いているように、「警察官の中には、紙袋に何が入っているのかにすごく注意を払ってくる人もいる。彼らはビールやワインについては何も言わないだろうが、ウォッカやブランデーとなれば逮捕しかねない」。ひどく酔っていないことが最も重要だ。

 その代わりに、モスクワの中心部には、大酒を飲んでお祭り騒ぎをしているのに、警察が基本的には見て見ぬふりをする場所がある。キタイ・ゴロド地区にある円形劇場、「酔っ払いの穴」だ。地元のモスクワっ子、エレーナ(26歳)はこう語る。「あそこはいつだって文字通り何百人もお酒を飲んでいる可能性があるから、全員を逮捕しなきゃいけないけど、できないのは明らかでしょう」。でも、もし警察に止められたら、私たちから聞いたなんて言わないでね、分かった?

5. 夜遅くの軽食

 モスクワでちょっと安く何か食べたいというときに、ちっぽけな食堂に行くことはない。その代わりに、1時間か2時間ばかし待とう――そこそこのカフェで夕方まで粘れば、最終的には残ったものをただ同然で売り始める。たとえば、カラバエフ兄弟料理店チェーン(Brat'ya Karavaevy)は、午後7時以降はおいしい食べ物を20%オフにし、徐々に値段を下げていく。アップサイドダウンケーキ・カフェ( Upside Down Cake)もサンドイッチ、デザート類が午後9時以降は半額になる。一方、グラブリー(Grably)も同様に午後9時以降30%引きになる。

 この機会に、最高級のカフェで安い値段で食事してみよう。夜だと商品が新鮮じゃないなんて気にしない。一応、自分にそう言い聞かせよう。

6. お金のかからない文化

ロシアの首都が提供してくれる偉大な芸術作品を吸収するために休日を使いたい? 第3日曜日まで待とう。あらゆる国立博物館や美術館に無料で入ることができる――トレチャコフ美術館、プーシキン美術館、グラーグ博物館なども含まれている。唯一の欠点は、このライフハックはあまり秘密にはなっていないため、ここのところごったがえしているということだ。

7. 巧妙な駐車

 モスクワで駐車? 誰も教えてくれないが、最初の15分間は無料だ――それをどううまく利用するかを知っていないといけない。

 「僕はいつも車を停めたら15分のタイマーをセットするよ。そして、モスクワパーキングアプリに駐車したことを知らせるんだ」と言うのはフセヴォロドだ。「市の中心部にいるのなら、これで50ルーブル(0,75ドル)節約できる」。どんな小銭でも大事だ!

8. ラッシュアワーに時間をセーブ

 ラッシュ時にモスクワの地下鉄の車両から降りてエスカレーターに並ぶ行列を見ると、うんざりする。

 エスカレーターには2つの列ができている:1つは歩く人たちの列、もう1つは立っている人たちの列だ。人波はたいてい右側の「立っている人」の列に入っていく――その人たち全員の脇を通り抜け、左側の列に並び、エスカレーターを昇っていきながら、もうひとつの列のいちばん先のほうに割り込んで入り、自分の進路を確保しよう。これはいつでもうまくいく。どういうわけか、誰にも止められることはない。 

9. 行列なしのレーニン

 レーニン廟の外に続くあの悪名高き行列――かなりおじけづく? ありがたいことに、あるモスクワっ子が解決策を教えてくれた。「勇気を出して行列の最前列近くにいる人のところへ行き、陽気な笑顔で一緒に並ばせてくれるよう頼むといいよ」と言うのはニコライだ。「いつでも100%うまくいくよ!」。頼まざれば、成功はなし。

 

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