6月12日は「ロシアの日」:この日をからめた連休をモスクワでどう過ごすか?

Ramil Sitdikov撮影/Sputnik
 1990年6月12日、ロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国人民代議員大会が国家主権に関する宣言を採択し、以来、この日はロシア全土で広く祝われている。今年ロシアでは10日から12日まで3連休となっている。この時期にモスクワに滞在する予定があるなら、この祝日にちなんだ楽しいイベントがたくさんある。

1.ベゴヴァヤで競馬

 モスクワ中央競馬場では6月10日、1日中、重要なレースが行われている。これはとても高級な社交イベントで、ガスプロムの幹部やプーチン大統領をはじめとした政府高官らもたびたび姿を表す。しかしながら驚くべきことに、イベントは高額なものではなく、一般の人々の間でも非常に人気がある。

 帽子をかぶったご婦人にスーツを身につけた紳士は過去の遺物であり、このイベントでもそのような姿の観客はほとんど目にすることはない。入場料は200ルーブル(およそ350円)だが、お金を使うのが好きな人々のために別の入り口が設けられており、6,000ルーブル(およそ10,500円)あるいはそれ以上のランチが提供されている。

 競馬場は11時に開場し、レースは正午にスタートする。

2.クレムリンの隣でビーチバレー

 モスクワはこの「ロシアの日」の祝賀イベントの一つとして、大規模なビーチバレー大会を実施する。6月11日と12日にかけて、多くのビーチバレーファンが街の中心部に集結する。マネージ広場と革命広場の隣にビーチの砂で埋められたコートを見つけることができるだろう。

 どんなチームもどんな個人も参加可能。モスクワ市がプロのレフェリーを用意し、すべての試合に立ち会う。また試合以外にもモスクワでは無料のイベントが数多く予定されている。

 ちなみに同日、勝利記念公園には、ビーチサッカーのピッチが作られる。

3.クズミンキ公園でドッグマラソン

 「The Run For Dogs」マラソンは犬のシェルターを援助し、また人とそのペットたちを楽しませようというチャリティイベント。走る喜びを見つけるというのがイベントの趣旨だが、その距離は5キロ。6月11日に開かれるマラソンに参加したいという方はこちらのウェブサイト(ロシア語のみ)から参加登録する。出場料は1,500ルーブル(およそ2,600円)。集まったお金はすべて数々の犬シェルターに寄付される。

 自分の犬はいないというランナーはシェルターの犬たちとペアで走ることができる。スタートは午前11時に予定されており、午前9時にはランナー用の必需品一式を配布し始める。

4.新アルバート通りでスタンドアップショー

 新(ノーヴィ)アルバート通りはお笑い好きな人々を引き寄せる場所となりそうだ。6月10日、Stand-Up Club #1 では特別なコメディショーが行われ、のちにそのショーを収録したビデオクリップが作られることになっている。

 企画者の一人、スティーヴ・フォアマンさんはiTunesとSoundCloudで配信されている人気のラジオステーションCapital FM 105.3のスタンドアップショーの有名なホストである。6月10日は、新アルバート通り、21でフォアマンさんの特別なロングセットが行われることになっている。 

5.市内のあちこちで花火鑑賞

 モスクワ市をあげての壮大な花火の打ち上げが10時きっかりに始まる。これは長年にわたって続いている伝統であり、花火の打ち上げは市内のさまざまな場所で行われる。会場のほとんどは公園や市内中心部である。とりわけ大規模な花火大会の会場となるのはヴォロビヨーヴィ・ゴールィ(雀ヶ丘)、ポクロンナヤ・ゴラー(勝利の丘)、モスクワ河岸、そしていくつかの橋(ゴーリキーパークなど)である。お金のかからない万人向けのイベントだが、花火を特別な場所できちんと見てみたいという人はモスクワ市の観覧席チケットを購入するか、パノラマの景色が楽しめる高級レストランのテーブルを予約した方がいい。

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