自然、川、友人、そして自由 ーロシアの小さな村の子どもたちがツーリストを惹きつける

 日常生活と地元の風景をメインの見どころにしようとするプロジェクトがロシアのネット上で話題になっている。

 タンボフ州にあるグラゾックというロシアの小さな村(モスクワの南400キロ)で、地元の子どもたちがツーリストを呼び込もうとウェブサイトを立ち上げたというニュースが大きく報じられた。

 「これは素晴らしい。見て損はしませんよ!」とユーザーのひとりが書き込んでいる。どんな内容か知りたいあなた。次の写真をご覧ください。

 グラゾックは人口わずか1,500人の村。ウェブサイトには地元の風景、建物、人々を捉えた素晴らしい写真、アクセス、村の歴史が紹介されているほか、学校の体験入学のプログラムのリストも掲載されている。 

 子どもたちの作ったサイトによれば、ここの住民はおのおのが小さな農地を持っていて、豚や牛、鶏を飼っている。そして空いた時間には狩猟や釣りを楽しむという(この地域で獲れる魚の種類もサイトで紹介されている)。 

 村には学校は1つしかなく、室内運動場もないという。村で訪れるべき場所として挙げられているのは村の教会、第二次世界大戦の記念碑、河岸、文化会館などである。 

 サイトによれば「20世紀半ばに建てられた美しい病院もあるが、現在、受けられるのはセラピー治療だけ」とのこと。

 あなたはこのプロジェクトのどこに話題性があるのかと思うかもしれない。しかしこれは大変珍しいことなのである。ロシアでは多くの人々が大都市に移動したがり、住民たちは誰も村をより良いものにし、ツーリストを呼びこもうなどと考えないからだ。

 ウェブサイトでは「多くの子どもたちがグラゾックを離れたくないと感じている」とある。「自然、川、友人、そして自由があるからだ」と。

 このプロジェクトに参加するのは子どもだけではない。プロジェクトはクルジョーク(サークル)と呼ばれるIT愛好家の支援で実現された。このグループが子どもたちにプログラミングを学ぶ場を提供したのである。グラゾックのウェブサイトはこの活動の成果のひとつである。

 教師たちは子どもをいくつかのグループに分け、それぞれに何をプログラミングしたいか決めさせる。クルジョークの共同設立者であるセルゲイ・ヌガエフさんはロシア・ビヨンドの取材に対し、「グラゾックは大規模で素晴らしいものを作るというプロジェクトをみんなの努力で成功させた初めての例です」と語っている。

 グラゾックの子どもたちとのワークショップをする中で、教師陣は生徒たちの考えやアイデアがすべて自分たちの村と関係したものであることに気がついた。別の共同設立者は「ですから、自分たちの村についてのウェブサイトを作るというのは簡潔でベストな選択だったのです」と話す。

 クルジョークの助けを借りてプログラミングのレッスンを1週間受けた子どもたちはまさにゼロからウェブサイトを立ち上げた。すぐにでも週末にモスクワを離れて、ぜひ村を訪ねてもらいたい。

*ロシアの僻地で気晴らしをする6の不確かな方法についてはこちらでチェックしよう。

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