ロシアで職場の同僚に贈り物をするための7つの簡単なルール

ライフ
クセニア・ズバチェワ
 年末年始のお休みも近づいてきた。つまりは贈り物シーズンの到来!

 クリスマスだろうと、大晦日だろうと、誕生日だろうと、他の大事なイベントだろうと、ロシア人は贈り物をあげたりもらったりするのが大好きだ。職場も例外ではなく、国中の職場で“贈り物愛”が共有されている。これはロシアのビジネス文化の一部なのだ。もし皆さんがロシアで働いていて、贈り物をどうすればいいか分からなくても、ご心配なく。ロシア・ビヨンドがついている。これから挙げる簡単なルールに従えば大丈夫だ!

 

1. 部下には小さなギフトを

 新年の前後の時期、ロシアの会社は社員に安価な贈り物をする。ふつうは筆記用具や食器など何か便利なものか、あるいは会社のビジネスに関係のあるものだ。

 

2. 社長にはチームでプレゼント

 社長に個別に贈り物をすることは一般的ではない。部下がチームを組んでお金を出し合うのがふつうだ。昇進を狙っているなら、贈り物を賢く選んでください!

 

3. お酒を買うことも恐れずに

 結局のところロシアだから、お酒はいつだって歓迎される。でもスーパーで売っているような銘柄のビールは避けるのが得策だろう。ビジネスパートナー同士は、そこそこお値段のするワインやコニャック、ウイスキーを、ボトルに綺麗な包装をしてプレゼントする。

 

4. プレゼントは高価すぎず

 大切なビジネスの相手に良い印象を持たれようとするにしても、あまり大盤振る舞いをすると、思わぬ結果を招いてしまうかもしれない。賄賂と受け取られかねないのだ(相手が政府の役人ならなおさらだ)。BMS法律事務所刑法部の主任ティムル・フトフさんいわく、「法律では、国の役人が3000ルーブル(50ドル)を超える贈り物を受け取ることは禁じられている」。このことは心に留めておいてください。

 

5. はがきにはロシア語でサインを

 もし贈り物をしようと考えている相手が違う国の出身者で、その贈り物を郵送する場合は、はがきにその人の母語でサインをすると印象がぐんと良くなる。気持ちは必ず伝わり、感謝されることだろう。

 

6. 鏡や時計、ナイフは贈らないように 

 ロシア人の考えでは、鏡や時計、ナイフ、タオル、真珠を人に贈ることは不吉とされる。とにかく、このうちどれかを贈り物として渡せば、何とも言えない表情を向けられることだろう。偶数本の花も買ってはならない。花を偶数本買うのはお葬式のときだ。だから、奇数本のバラを買うほうが良いのだ。

 かばんや財布を贈ることも、不運を招くと考えられている。ただし、空っぽの場合だ。渡す前にいくらかお金を入れておけば、誰も不快には思わない。現にほとんどのロシア人がそうしている!

 

7. 花やお菓子はおまけとして

 女性にプレゼントを選ぶときは、真剣に考えて選ぶようにしてください。安い花やチョコレートを隣の店で買ったのでは丸分かり。たちまち見破られてしまう。

 その女性の趣味を考えながら、贈り物を個性的なものにしよう。その人の個性を映し出すようなものに。