2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の公式マスコットオオカミ「ザビワカ」
ピョトル・コヴァリョーフ/TASSビザっているの?
W杯開催中にロシアに入国したいものの、試合を観戦する予定はないという人は、ビザの取得が必要になる可能性がある。一般の入国者には標準的な規則が適用されるため、航空券を予約する前にこのウェブサイトで自分の国への適用規則を確認した方が良い。
W杯を観戦するためにロシアに来るのであれば、ビザはいらない。入国には、観戦チケットおよびサポーター用パス「ファン・アイ・ディー(Fan ID)」(下記参照)が必要。
W杯の取材を行う認定ジャーナリスト、または大会の準備に何らかの形で参加する人には、大会の5ヶ月前から有効になるビザなし多回入国権がある。ただし、自分がこの権利に該当するかを詳細に調べなければいけない。
それって何?
ファンIDは、サッカー・ファンがW杯を楽しめるようにと、ロシア当局が導入した個人用観客・訪問者カード。
絶対に必要?
児童、ロシア国民、ロシア在住者を含め、1試合でも観戦する人は、必ず自分のファンIDを取得しなければいけない。発行は一度のみで、W杯のすべての試合に使用できる。ファンIDには、外国人のビザなし入国権もついている。
どうやって入手するの?
ファンIDの申請は、ウェブサイトにアクセスして、指示にしたがう。申請する時点でロシアにいる場合は、最寄りの登録センターで申請する。登録センターは、W杯の開催都市すべてに近々開設される。すべての試合に、観戦チケットと一緒に、ファンIDを持参しなければいけない。観戦チケットがないと、ファンIDを取得できないため、ファンIDを申請する前に必ず観戦チケットを購入しておくことも、とても重要。
申請は72時間以内に処理され、その後、指定する住所に郵送される。ロシアからの郵送は、想像以上に時間がかかる場合があるため、時間的な余裕をもって申請した方が良い。ロシアに到着した際にファンIDを取得することも可能なようだが、ファンIDもビザもない状態でどうやって入国するのか、という疑問は残る。
チケットはどこで買うの?
W杯の観戦チケットは、2017年9月14日に発売開始した。
FIFAの公式ウェブサイトの「チケット」から、申し込む。アプリケーションが多すぎたり、あなたがついてなかったような場合でも、ご心配なく! 11月16日以降、先着順でチケットを購入する機会がまだある。
チケット販売の第2段階は、12月5日に始まる。
他のウェブサイトやオフラインの仲介業者から偽造チケットを購入しないよう、気をつけなければならない。試合を観戦できずに無駄金になるリスクが高い。
チケットはどうやって買うの?
まず、FIFAの公式ウェブサイトに登録する必要がある。次に、チケット申請を送信する。各チケットがパーソナライズされるため、個人情報を提供しないと発行されない。購入したチケットは、指定した住所に郵送される。
クレジットカード、国際送金、または現金(ロシア国内のみ)でチケット代金を支払うことができる。
1回で何枚のチケットを買えるの?
1人で1試合のチケットを1枚または複数枚購入できる。複数枚の場合は、自分以外の他の購入者の個人情報が必要になる。
単独の試合のチケットに加えて、会場指定チケット・シリーズ(特定会場で開催されるすべての試合の観戦チケット)やチーム指定チケット・シリーズ(特定チームの複数の試合の観戦チケット)の申請もできる。
法人の場合は、FIFAの公式ウェブサイトの特別セクションからチケットのパッケージを購入することができる。
チケットの座席区分はある?
全部で4カテゴリーある。カテゴリー1のチケットは一等エリアで最も高額である(試合によって210ドル≒2万3100円~1100ドル≒12万1000円)。カテゴリー2とカテゴリー3は一等エリアの外側の座席(105ドル≒1万1550円~710ドル≒7万8100円)。カテゴリー4は特別な低価格エリアであるが、購入できるのはロシア国民のみ(20ドル≒2200円~120ドル≒1万3200円)。
障がい者用の特別チケットはある?
障がい者、車イス利用者、盲導犬利用者用の特別チケット、また肥満者用の特別チケットがある。チケットをオンラインで予約する際は、証明書を用意し、自分の状態を明記する。チケットを入手できると、試合の同行者用の追加チケットが1枚提案される。
試合はどこであるの?
ロシア西部の11都市で開催される。具体的には、モスクワ、サンクトペテルブルク、ソチ、カザニ、カリーニングラード、エカテリンブルク、ニジニ・ノヴゴロド、ロストフ・ナ・ドヌ、サマラ、サランスク、ヴォルゴグラード。
このちょっとロシアっぽいデザインのW杯開催日程を見てみよう。対戦国はまだ決定していないため、いつ、どの街で試合が行われるのかを確認するにとどまるが。ロシアは開催国であるため、2018年6月14日にモスクワのルジニキ・スタジアムで初戦を戦う。
開催都市に行くにはどんな交通手段を使えばいい?
モスクワ、サンクトペテルブルク、ソチ、カザニへの行き方の詳細については、このウェブサイトを見よう。
一般的には、空港でタクシーに乗るのは避けた方が良い。短い距離しか走っていないのに、旅行者に850ドル(約9万3500円)も請求した悪徳運転手がいた。バスや特急列車を利用する方が良い。車よりも空港から速く、安く中心部に行くことができる。
車で移動したいなら、配車アプリ「ウーバー」や「ヤンデックス・タクシー」Yandex Taxiは便利である。ロシアのほとんどの都市でうまく機能する。
高速鉄道車両「サプサン」
キリル・ジーコフ/モスクワ通信開催都市の間の移動はどうすればいい?
開催都市の間は、飛行機、列車、バスで移動できる。列車の乗車券を購入するなら、Tutu.ruのウェブサイト(英語版あり)では、路線、日時を選び、好きな列車を指定することができる。オンラインで支払いを済ませれば、あとは乗るだけ。eチケットを印刷すること、自分のパスポートを駅に持っていくことを忘れないように。シベリア鉄道の旅もついでに満喫したい人は、時間的に余裕のある計画を立てよう。
ロマンチックな列車の旅は向いていない、飛行機で移動したいという人は、イギリス系の航空券検索ウェブサイト「スカイスキャナー」で購入することもできる。メニューには日本語もあり、使用手順もわかりやすい。列車とは異なり、eチケットの印刷は必須ではないが、念のために印刷しておいた方が良い。
航空券の検索・予約ウェブサイトが苦手だという人は、ロシアの航空会社のウェブサイトから直接予約することもできる。アエロフロート、ロシア、S7、オーロラ、また格安航空会社(LCC)ポベダPobedaがある。ポベダは機内食のサービスを行っておらず、また機内持ち込み手荷物のサイズに制限を設けているため、事前の確認が必要。
バスを利用する場合は、「バスフォー」またはTutu.ruのバスのセクションから乗車券を購入できる。ロシアの広大な大地の美しさを楽しむことができる。バスの場合は渋滞に巻き込まれる可能性があるため、時間に注意しよう。
チケットの購入は早いほど安くなる。ギリギリのタイミングですべてを行うことなく、余裕をもって動くようにしよう。
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