シェレメーチエヴォ国際空港がいかに世界最高の空港の一つになったか(写真特集)

Ramil Sitdikov/Sputnik
 ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフは、ロンドン・ヒースロー空港を見て、モスクワにもこれに劣らぬ空港を建設することに決めた。こうしてロシア最大の空港の歴史が始まった。

 1959年8月11日、モスクワのシェレメーチエヴォ空港に、レニングラード(現サンクトペテルブルク)から「ツポレフTu-104」が飛来した。翌日、首都の新しい民間空港が正式に開港した。 

シェレメチェヴォ空港に飛来した「ツポレフTu-104」

 実は、シェレメーチエヴォ空港は、チャシニコヴォ軍用飛行場をもとに建設されている。軍用飛行場のほうは、1957年10月に開港していた。しかしその後間もなく空軍の部隊の配置を変えねばならなくなった。

1957年

 ニキータ・フルシチョフは、イギリス訪問後に、ロンドン・ヒースロー空港のような空港をモスクワにも造ることに決めたという。そして、1959年8月、軍用飛行場が民間空港に転用されるにいたったわけだ。

1960年代

 シェレメーチエヴォ空港は、開業後最初の1年だけで、5万人以上の乗客にサービスを提供している。そのなかには、スポーツ選手、世界の有名人、国家元首が含まれていた。

南極大陸から飛来したソ連のクルー、1962年

 1960年6月、ベルリン・シェーネフェルト空港行きの最初の便が飛んだ。 数年後、キューバ、メキシコ、アルゼンチン、オーストラリアへのフライトが始まった。 

1960年代

 この頃、シェレメーチエヴォ空港に、「ベリョースカ」が開店した。これは免税店の前身で、大多数の人々には手の届かぬ商品を外貨で購入することができた。

 1964年、空港の新しい複合施設がオープンした。シェレメーチエヴォ第1空港だ。これにはすぐに「グラス」というあだ名がついた。ターミナルBの丸い建物は、当時としては最も印象的な建築デザインの一つだった。

ターミナルB、1969年

 1970年代、航空会社「アエロフロート」はシェレメーチエヴォから、英仏共同開発のコンコルドのライバルである超音速旅客機「ツポレフTu-144」で、数便のフライトを開始した。プラハ、ワルシャワ、ベルリン、ソフィア、タシケント、アルマアタへのフライトが何度か行われた。このソ連製巨大機の巡航速度は時速2000kmを超えていたが、莫大な燃料消費と数度の事故のために、運用中止が決定された。

超音速旅客機「ツポレフTu-144」

 モスクワオリンピック開催を控えた1980年には、シェレメーチエヴォ第2空港が開港。建設には、東ドイツの建設会社が参加した。五輪が開催された1カ月間に、46万人以上の外国人が利用している。現在ここにはターミナルFがある。

シェレメーチエヴォ第2空港

 1985年には、シェレメーチエヴォからソ連の航空機が世界97か国に飛んでいた!年間旅客数は350万人を超えていた。

1980年代、空港内のバー

 1990年代には空港に、ビジネスフライト用のターミナルAが登場した。プライベートフライト用のヘリポート、航空機用の格納庫、個別の待合室がある。

ビジネスフライト用のターミナルA

 モスクワは年々成長しており、それとともに空港も拡充され、新しいターミナルが次々とオープンしている。2007年には国際ターミナルCが登場。2009年には、ロシアの主要な航空会社「アエロフロート」の専用ターミナルであるターミナルD、そしてターミナルEが開業した。これと時を同じくして、空港連絡鉄道「アエロエクスプレス」が開通し、わずか30分で都心に移動できる。

空港連絡鉄道「アエロエクスプレス」

 2018年、シェレメーチエヴォに、1930年代風の内装をもつ、最新のターミナルBがオープンした。ターミナルDから「水平エレベーター」でここに移動できる。ターミナルB は、2015年に取り壊された「グラス」の場所に建てられている。

ターミナルB行きの無人運転シャトル

 ちなみに、この新ターミナルでは、珍しい探知犬「シャライカ」(スリモヴ・ドッグ)を見ることができる。寒さに耐えて飼いやすいシベリアン・ハスキーと、暑さに耐えて嗅覚の鋭いゴールデン・ジャッカルを組み合わせたハイブリッド種だ。シャライカ犬は、空港業務をサポートする探知犬として特別に開発された!

新たなターミナルB

  今日、「国民詩人」アレクサンドル・プーシキンの名を冠せられた、このモスクワの空港は、毎年4千万人以上の旅客を運んでいる。これは世界最良の空港の一つと考えられており、最速のWi-Fi 、最も便利なナビゲーション、最も定刻通りのフライトと利点がそろっている。

ターミナルB

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