この4つの動詞はどれも「不完了体」で、うち3つは動詞 «говорить»(話す)のように活用し、残りの1つは«читать»(読む)のように活用。
4つの動詞の活用(現在形と過去形)
Alena Repkina「СМОТРЕТЬ」と「СЛУШАТЬ」は、意識的に注意を向けて、たとえわずかでも時間を割き、「見て」、「聞いて」何らかのイメージ、情報を得ようとするときに用いる。だから、「СМОТРЕТЬ」と「СЛУШАТЬ」の行為は意識によってコントロールされていることになる。
一方、動詞「ВИДЕТЬ」と「СЛЫШАТЬ」は、「見える」(視界に入る)と「聞こえる」という意味で、意志は働いておらず、単に身体の可能性、能力を示す。つまり、その人の目と耳は、意図せずして周りの情報をキャッチしているので、欲求や意志は何の役割も果たしていない。
(隣家で赤ちゃんが泣いているのが毎晩聞こえるよ。――私たちは、お隣さんがもう足かけ2か月、リフォームしているのが聞こえるわ)
これらの動詞に否定辞「НЕ」を加えると、次のような意味になる。
1) я не смотрю, я не слушаю(私は見ていない、私は聞いていない)→ つまり、わざわざ意図してその情報を得たいとは思わない。
2) я не вижу, я не слышу(私は見えない、私は聞こえない)→ 物理的にその情報を得ることができない。つまり、何らかの障害がある。
これらの動詞の使い方を間違えると、ときにはキャリアに響くこともある。ZOOMで仕事の会議をやっているとしよう。上司があなたに何か尋ねるが、インターネットの接続が悪い。あなたは上司に何と答えるか?もしあなたが «Простите, я не слышу!»(すみません、聞こえません)と言えば、上司は単に質問を繰り返すだけだろう。ところが、あなたが動詞を混同して、«Простите, я не слушаю!»(すみません、聞いていませんよ)と言った日には、ボスはあなたを首にするかもしれない!「すいませんね、私はあなたの言うことなんか聞いていませんよ!」。これはヤバい…。
こういうわけだから、たとえば、あなたが休暇をどう過ごしているか、何をするのが好きか話したいと思ったら、「СМОТРЕТЬ」と「СЛУШАТЬ」を使おう。
例:
あなたが周りの状況を観察している(または観察した)としよう。そこで見えたり聞こえたりしたものについて話す場合は「ВИДЕТЬ」と「СЛЫШАТЬ」を使わなければならない。
例:Мы видим весёлую собаку во дворе и слышим, как она гавкает!(私たちは元気な犬が庭に見えます。そして、それが吠えるのが聞こえます)
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