ロシア語力を鍛えるにはロシアのどこに滞在すればよいか

ロシア語
クセニア・ズバチェワ
 ロシア語会話を始める最良の方法とは?他の言語が話されていない場所へ行くことだ!

 今やモスクワやサンクトペテルブルクでは人々が英語を話すことをわかってきている(2018年のワールドカップのような国際的なイベントのおかげで)。外国人を見つけるとすぐに自分の英語スキルを試そうとする人も多くなっているので、ロシア語学習者にとってはこのような大都市でロシア語をマスターすることは難しくなってきている。

 外国人自身も近年、ロシア語を学習するのを始めるのに他のロシアの場所を選ぶことが最適だと認めている。マイクロファイナンス企業ミクロ・カピタルの創始者でイタリア・ロシア商工会議所の所長を務めるヴィンチェンツォ・トラニは、2000年代の間に何度かサマーラに住んでいた。「そこで、私はロシア語を学んだのです。誰も英語を話さないし、イタリア語を気にしません」と振り返る。「だから私たちは研修生を何か月か地方の支部に派遣してロシア語を勉強させています。モスクワやサンクトペテルブルクでロシア語を学ぶのはより難しいのです。」 

 最も良い場所を紹介するために、ロシア語学習旅行のためのリストを用意した。ロストフ・ナ・ドヌからすでに言及したサマーラまで、これらの都市には素晴らしい観光名所も、さらにサポートが必要な場合に、申込するに値する語学学校も存在する!

 

1.ロストフ・ナ・ドヌ

 ロストフ・ナ・ドヌ(モスクワの959キロメートル南)は独特の雰囲気を持った近代的な都市だ。クリミア・タタールやオスマン帝国からの侵入を防ぐための南の国境に築かれた要塞として1749年に建てられたこの町は、ロシア・コサックの故郷でもある。この場所のすべてがコサックの文化を思い起こさせる。新しく作られた空港には、コサックの首領だったマトヴェイ・プラトフの名が付けられており、コサックの住居を模したレストランも存在する。絵画のように美しい南ロシアの自然と自由を愛するコサックの気質がロストフ・ナ・ドヌと周辺地域をとてもワクワクさせるような地域にしている。さらに、ここはワールドカップの会場になった町でもある。

 

ロシア語語学学校

 

2.プスコフ

 ロシアで最も古い入植地の一つであるプスコフが歴史史料に言及されるのは903年が初めてのことである。ロシアの西部に位置(モスクワから610キロメートル)するこの町には、ヴェリーカヤ川(ロシア語で偉大なという意味)沿いに中世に建てられた要塞であるクロムがある。プスコフには中世建築もあり、近年ユネスコの世界遺産に認定された。ロシア語能力の向上だけでなく、とても美しい風景に囲まれたロシア文化に浸かりたいのなら、ここはおすすめだ!

 

ロシア語語学学校

 

3.ヴォロネジ

 ロシアで最も過小評価されている町の一つであるヴォロネジ(モスクワから467キロメートル南)には、ロシアで初めての戦艦や現代的な劇場や公園など様々なものがある。昔は田舎町だったが、今や活気あふれるナイトライフ、レストラン、ショッピングセンターがそろう経済の中心地だ。気候はロシアの首都よりはマイルドで、冬の雪が嫌ならここは良い場所かもしれない。ところで、ここには「海」があるのだ。市内にヨーロッパ最大の貯水池が!

 

ロシア語語学学校

 

4.トゥーラ

 ロシアの首都からわずか2時間のところにあるトゥーラには、プリャーニキ、サモワール(有名な鉄製のティーポット)、レフ・トルストイ、武器製造などここにまつわるものは多くある。16世紀後半以降、この町はロシアにおける武器製造の拠点だった。しかし、現在は創造的な工場群、カフェやバーに改装されている。1年前、クレムリンの堤防がモスクワの建築所Wowhauzによって改築され、首都にある素晴らしいザリャジエ・パルクに似たものになっている。

 

ロシア語語学学校

5.クラスノダール

 他のロシア南部の温暖な都市クラスノダールは一番住みやすいロシア都市の一つになった。少し前にクラスノダールに引っ越したサンディエゴ生まれのローラ・ピケンズは、この町が安全でフレンドリーで、新鮮な野菜や果物が多く素晴らしい気候だと述べている。「いろんな都市に住んだことがあることは幸運だった。私はクラスノダールに住んでいることに喜びを感じている」と彼女は話す。この都市には博物館、歴史的なモニュメント、大聖堂、新しい公園などがある。このとてつもなく大きく30のテーマがあるゾーンに分かれた22ヘクタールの公園は訪れるに値する。

 

ロシア語語学学校


 

6.ニジニーノヴゴロド

 モスクワから420キロメートル東にあるニジニーノヴゴロドは歴史がある町ながら活気もあり、外国人を飽きさせることはない。クレムリン、モニュメント、博物館、木造家屋がトレンディなバーや現代建築に隣接している。ここを訪れたことのある人なら、この町は中心部でさえとても穏やかで、住民はフレンドリーで助けてくれることがわかるだろう。ヴォルガ川上流の堤防は市の最も特別なランドマークであり、ヴォルガ川の魅力的な美しさを楽しむことができる。

 

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7.サマーラ

 ワールドカップの開催都市だったサマーラ(モスクワから855キロメートル南東)は最も長いヴォルガ川の岸(約5キロメートル)がある町の一つで、夏にぴったりの場所だ。ここではビーチでのんびりしたり、川に点在する島々へボートで行ってみたり、自分の好みに合った楽しみ方ができる。歴史的な建物としては、ジグレフスコエビール工場やスターリンの隠れ家、古い大商人の家などがある。サマーラは歴史的にも、そして興味深いことに現在も活気ある貿易都市である。何年か前、この都市はヨーロッパで3番目によい買い物先に選ばれたこともある。

 

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