ナスを使った南ロシアのマリネ・サラダを作ってみよう!

ユリヤ・ムリノ
 ロシアの伝統料理で、ナスを使った料理はほとんど思い浮かばない。しかし、ロシア南部ではナスはとても豊富に採れる。そこではどのようにナスを調理しているのだろうか?

 クバンとはロシア南部のクラスノダール州やいくつかの周辺地域をまとめて呼ぶ非公式名称である。数世紀にも渡って、この地域はロシア全土に食材を供給してきた。温暖の気候のおかげで、ここでは、ピーマン、トマト、そしてナスも他のどこの地域よりも多く栽培される。

 祖母から聞いた話では、南の地方ではナスに特別の思いがあると言う。そこでは、ナスのことを愛情を込めてシーニンキエすなわち「小さな青いやつ」と呼ぶ。これを使った伝統的な料理としては、ナスのキャビア風(ナスの炒めもの)、焼きナス、ナス詰めもの、ナスの漬物などがある。これらは冷蔵庫がないときにはとても重宝される料理であった。

 クバン風ナスのサラダとは一体どのようにして作るのだろうか?これは、ナス、ピーマン、トマトを重ね合わせて作る。この料理を作るベストな方法は、ナスを手短に茹でることだ。こうすれば、苦みをいくぶんか減らし、焼いたときに油分の吸収を抑えることができる。

 この料理のポイントは入れる野菜とハーブの質である。食料品店でこれらを買うときには、もっとも香りの良いものを選ぼう。今年は、私は自分でトマトを育てた。また、このサラダで大事なものはハーブとニンニクを使ったドレッシングで、このおかげでサラダにスパイシーさを与え、香りがよくなるのだ。

 この料理は副菜として出されることが多いが、メインディッシュとにしても良い。

材料:46

  • なす 600g
  • ピーマン 350g
  • トマト 350g
  • ニンニク(若いもの) 8片
  • パセリ、ディル、バジル 100g

マリネ液:

  • 水 200ml
  • 酢(9%) 大さじ2
  • 塩 大さじ1
  • 砂糖 大さじ2

作り方:

1.  なすは拍子切りにし、冷水に放ち、火にかける。沸騰してから10~15分(サイズによって)煮る。くたくたにならないようにする。

2.  ピーマンは粗めに切る。少し平らにして、油を引いたフライパンで少し柔らかくなるまで焼く。

3.  なすは厚さ6ミリの輪切りにする。

4.  なすは少量の油を引いたフライパンで焼き色がつくまで焼く。

5.  ハーブとニンニクを細かく刻む。

6.  トマトは厚さ4ミリの輪切りにする。

7.  材料がすべて準備できたら、重ねてサラダにする。陶器かガラス製の蓋付きの器を用意する。

8.  1層目はなす。盛り付けやすいように半月切りにしてもよい。なすの上にハーブとニンニクを散らし、なすが終わるまで繰り返す。

9.  上からピーマンを広げる。

10.  最後にトマトを広げ、間にハーブを挟む。

11.  マリネ液を作るには、水に砂糖と塩を溶かし、火にかけ、酢を加えたら火からおろす。

12.  しっかりと浸かるよう熱いマリネ液をサラダの上から注ぐ。

13.  蓋をして8時間から12時間漬け、冷蔵庫に数日入れておく。

14.  アロマオイルをふりかけていただく。どうぞ召し上がれ! 

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