モスクワの南東1,340キロに位置するバシコルトスタン共和国の首都ウファには、その名を冠した美味しいウファ・ケーキがある。このケーキがユニークなのは、生地が上下2層からなっているところである。とはいえ、作るのが複雑で、飽き飽きするほど時間がかかるというわけでもない。実はその正反対で、わずか10分で下ごしらえができ、1時間で焼きあがり、オーブンの横でずっと待っている必要もない。
このケーキのバター生地は伝統的なシンプルな方法で作るが、最後には等しく2つに分けられてさらに材料が加えられる。下部に使う生地にはココアパウダーなどが、上部にはワインとナッツが加えられる。その結果、下の層はチョコレート特有の香りがし、上の層は白く、かすかにワインのアロマが漂いキッチンにバニラの香りも広がる。そしてこのケーキ全体から醸し出される香りに、たくさんのナッツが加えられることで、さらに完ぺきな味になる。
材料
- 小麦粉 200g
- 卵(大) 2個
- 砂糖 120g
- 室温に戻したバター(脂肪分82.2%) 135g
- コンデンスミルク 50g
- バニラシュガー(またはシロップ) 10g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- ココアパウダー 大さじ1
- ナッツ 60g
- 白ワイン 小さじ2
作り方
1. 生地は短時間で作れるため、すぐにオーブンを160℃に予熱する。
2. 材料はすべて計量しておく。深いボウルに室温に戻したバター、砂糖、バニラシュガーを入れ、ミキサーを使って2〜3分混ぜ、砂糖を完全に溶かす。
3. 卵を加える。卵は1つずつ入れたほうがよい。2つ一度に入れると、混ぜ合わせるのに時間も労力もより長くかかる。その後、コンデンスミルクを加えて、もう一度かき混ぜる。
4. 小麦粉とベーキングパウダーを少量ずつ加える。この間、かきまぜ続け、均等にする。
5. ナッツは少し大きめに砕く。ナッツの種類はお好みでよい。ここでは、見栄えも味もよいピーナツを使う。
6. 生地を2等分する。片方にココアパウダーを加え、もう片方にはワインとナッツを入れる。ナッツは後で飾るのに使うため、小さじ1ほど残しておく。スパチュラかスプーンを使って、フィリングを混ぜ合わせる。
7. 一般的な長方形の天板に植物油をブラシで軽く塗り、表面に少し小麦粉を振り、チョコレートの生地を流し込む。
8. その上にナッツの入った生地を流し込む。表になる方に残りのナッツを振りかける。
9. 160℃のオーブンで1時間10分ほど焼く。爪楊枝を使って中まで焼けているか確認する。真ん中あたりに差し込んで、何もついてこなければ焼き上がり。
10. どうぞ召し上がれ!