ディルのピザ?国際的な料理がどのようにして“ロシア化”したのか?(写真特集)

 アメリカのハンバーガーや日本の寿司といった人気の料理も、今や、ロシアの食生活の一部となっている。ただしいずれも完璧に“ロシア化”したものである。

 世界的に有名な料理も、ロシアではちょっと変わった“イメチェン”をしている場合が多い。この中に試してみたいものはあるだろうか?

1. ライ麦バーガー

 ロシア人はパンが大好き。伝統的な小麦のパンだけでなく、ライ麦で作られるいわゆる黒パンも大好きである。ロシアの食料品店では、さまざまな種類のパンが売られていて、レストランなどで、一般的なハンバーガーだけでなく、“ロシア”風ハンバーガーがメニューに含まれていても驚くべきことではない。

 皮肉なことに、ライ麦バンのバーガーで人気を獲得した最初の店はマクドナルドである。季節の“ロシアン・メニュー”に登場したのは、“ビーフ・ア・ラ・ルス”(ロシア風ビーフ)と呼ばれるライ麦バンのハンバーガーであった。多くの人が、ライ麦のバンはおいしくないと、この“ロシア化”バーガーを好まなかったが、現在では、ライ麦バーガーは、ハンバーガーを出すほぼすべてのレストランで食べることができる。 

2. ディルのピザ

 料理をロシア化する方法とは何だろうか?そう。ディルを加えれば良いだけである。外国人はハーブを入れないロシア料理などないと言うジョークをよく口にする。ソーシャルメディアでは、普通はディルなど入れてはいけないとされる料理にディルが入っている食べ物の写真がアップされている。

  冗談抜きで、わたしたちがロシアのピザ店に行くと、「クアトロ・フォルマッジ」や「ディアボロ」、「ハワイ」などのよくあるピザをオーダーすると、ディルが添えられたピザが出てくることは往往にしてあるので、オーダーする前に、事前に材料をチェックし、好きでない場合はディルは別の人に使ってあげてとお願いしたほうがよい。

 しかし、ロシアには実際、ピザにディルが入っているのが好きではないという人もいるが(信じられるだろうか?)、それほど多くはない。サンクトペテルブルクのピザ店のレビューで、一人の女性が、ピザにディルがたっぷりかかっていたことが不満だったと書いたのだが、この口コミに対し、他の利用客からは、「おいしいハーブなのに、変なことを書くものだ」との声が上がっている。何れにせよ、注意が必要である。 

3. ニシン入り寿司

 にぎり寿司や巻き寿司にロシア人が入れるのはディルだけだと思っていないだろうか?そんなあなた、こんな組み合わせはいかが?巻き寿司と「毛皮を着たニシン」。日本の寿司とお正月に欠かせないソ連の料理、ロシア人と日本人の情熱が一つになったものである。ただし、実際には、この料理で日本の巻き寿司らしいものといえば、お米と海苔だけである。この巻き寿司に似たものの中には、ごく普通の塩漬けニシンと茹でたビーツ、それにマヨネーズが入っているだけである(マヨネーズもディルと同様、すべての料理を“ロシア風”にしてくれるものである)。ちなみに、ロシアの人々は、お金と時間と節約するために、ロシア産のお米を使う。また本物らしさを出すためには、お米の代わりにマッシュポテトを巻くのである。

4. クバン・リゾット

 もちろんロシアの伝統的なイタリアン・レストランのシェフはアルボリオ米やカルナローリ米でリゾットを作る。しかし、家庭やシンプルなカフェでは、イタリアの米の代わりに、より安価なクバン(ロシア南部の地域)産のお米を使う。“リゾット・ア・ラ・ルス“(ロシア風リゾット)も同じ方法で作られているが、ロシアで非常に一般的なパール麦が材料となっている。リゾットにはカボチャのスライスやマッシュルーム、スモーク・ソーセージ(あるいはドクトル・ソーセージ)、チーズなどあらゆるものがミックスされる。パンと一緒に食されても驚くに値しない。

5. 栄養ラテ

 こんな都市伝説がある。1990年代中頃に、モスクワのあるコーヒーショップの常連客、ラフェエルが、バリスタにちょっと変わったコーヒーを作ってくれと頼んだ。そして出て来たのが、ラテベースで、クリームとバニラシュガー、シロップを加えただけのものだったが彼はとても満足した。このコーヒーは彼にちなんで「ラフ」と名付けられ、モスクワでもっとも人気のあるホットドリンクのひとつとなった。実際、寒い気候(モスクワではよく普通だが)では、何か滋養のあるもので体を温めて、しゃきっとしたくなるものである。

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