どの国にも古くなった食材の伝統的な利用法がある。だから、パンを使ってケーキやプディングを作ることはそれほど大変なことではない。1861年に最初にロシア料理の本を出版したエレナ・モロホヴェツは、このタイプのケーキを「シャルロット」(ロシア語では「シャルロートカ」)と呼び、おすすめはライ麦パンとリンゴで作ることだと言う。
実際、「シャルロット」は小麦粉、砂糖、卵から作るアップルケーキとして広く知られている。しかし、「シャルロット」は本当は古くなったパンから作るものだということはあまり知られていない。
バターに浸した素朴なライ麦パンのクラムにナツメグ、シナモン、コニャックを組み合わせることで素晴らしいケーキが出来る。ここでは、モロホヴェツによる基本的な作り方に従う。しかし、果物は好きなものでよいし、パンを浸すのも、紅茶、ミルク、生クリーム、なんでもかまわない。
材料:

Yulia Mulino
- ライ麦パン 400g
- プラム 400g
- 卵 4個
- 生クリーム 130ml
- 粉糖 130g
- ブラウンシュガー 大さじ3
- バター 70g
- シナモン 小さじ1
- ナツメグ
- コニャック 大さじ4
- スターチ 大さじ1
作り方:
1. ライ麦パンは4ミリの厚さにスライスし、皮(耳)を取り除く。
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2. 取り除いた皮(耳)は小さく角切りにし、フライパンで乾燥させる。
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3. 乾燥したら、乳鉢かブレンダーで潰し、フライパンに戻してバターを加える。
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4. スライスしたパンを焼き型の高さより少し薄くなるようにカットする。
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5. 18センチの焼き型の底にベーキングペーパーを敷き、サイドにバターを塗る。
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6. 生クリーム、卵、アイシングシュガー、コニャック、シナモンを深めのボウルに入れる。
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7. プラム半量を角切りにし、残りの半量は4つ切りにする。角切りのプラムにスターチを加える。
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8. スライスしたパンを1枚ずつ卵液に浸し、底と側面に隙間なく置いていく。これでケーキの基礎部分ができる。
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9. 残ったパンを角切りにし、卵液の3/4と角切りのプラムを混ぜる。
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10. パンと卵を混ぜたものをケーキの基礎部分に置く。
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11. 卵液の 1/3を注ぐ。
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12. 一番上にバターのパン粉を広げる。
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13. 4つ切りにしたプラムを乗せる。
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14. ブラウンシュガーをふるう。
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15. 180℃のオーブンで1時間ほど焼く。最後の5分は砂糖をカリカリさせるためグリルモードにする。
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16. ホイップクリームまたはアイスクリームを添えていただく。
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17. プリヤートナヴァ・アペチータ!
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