中東発のロシア軽食シャヴェルマ

ロシア料理
アンナ・ソロキナ
 ラヴァシュに包まれた肉、野菜、ソース。グリルして食す。ロシア人はなぜこんなにシャヴェルマが大好きなのだろうか。

 シャヴェルマは、トルコではドネルケバブ、ギリシャではギロス、アルメニアではカルシ・ホロバツと呼ばれる。さまざまな名がつきながら、世界中、特にロシアで、最も人気と認知度の高い中東のファーストフードの一つになった。

シャヴェルマのロシア・デビュー

 ソ連が崩壊した後の1990年代、ロシアの通りには外国のファーストフードを売るキオスクが立ち並ぶようになった。1990年代半ばに、シャヴェルマが全国に爆発的に広がり、いまだにあちこちで売られている。この混乱期、シャヴェルマの混乱も起こった。さまざまな食材が混在するようになり、中に何が入っているのかを把握しているのは、それをつくっている人のみとなった。

 シャヴェルマは論理を超えた変幻自在な料理となり、確固たるレシピもなく、材料もなく、具材はつくる場所だけでなく、つくる人のワイルドな発想で決まった。一部のロシアの地域では、シャヴェルマの提供が本当にワイルドである

シャヴェルマとシャウルマの違い

 モスクワとサンクトペテルブルクでは、この料理の呼び方が異なる。モスクワの人はシャウルマと呼ぶが、サンクトペテルブルクの人はシャヴェルマと呼ぶ。具材の呼び方も異なり、モスクワのシャウルマにはクーリツァ(鶏肉)が、サンクトペテルブルクのシャヴェルマにはクーラ(鶏肉)が入っている。

モスクワでは、シャウルメンとも呼ばれるシャウルマをつくる人は千切りキャベツをたくさん入れ、またフライドポテトを加えることもある。サンクトペテルブルクでは、これは邪道で、具材として使うのはスライスしたトマト、キュウリ、レタス、タマネギ、ソース(ケチャップとマヨネーズのミックス)のみ。時に、辛い朝鮮風ニンジン・サラダが入ることもある。

 ロシアのシャヴェルマと中東のこの料理の主な違いは、肉である。ロシアでは子羊の肉や鶏肉だけでなく、中東のほとんどの国でタブーな豚肉も使う。

自家製のシャヴェルマ

 ストリート フードの多くはあまりヘルシーではないが、さっと食べることのできるおいしい食べ物を避けるというのも難しい。新鮮な材料を使って自分でシャヴェルマをつくると、ダイエット中の人にも理想的な昼食となる。

材料(6人分)

つくりかた

  1. 先に野菜を切っておく。
  2. 肉をグリルする。ケフィール、醤油、レモンなどに漬けてもいい。こうすると鶏肉は柔らかくなる。

  3. ソースとして、細かく切ったハーブをサワークリームと混ぜる。隠し味はケフィール。大さじ2~3杯入れるだけで十分。ニンニク1~2片をつぶす。塩を入れる。
  4. ピタまたはラヴァシュに、切っておいたタマネギ、トマト、キュウリ、切った鶏肉をのせ、ソースをかける。巻いて30秒ほどグリルする。

  5. ホイルに巻いて、上にソースをかけて、友だちとシェアする。

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