マーマレードスライスは柑橘類の半月切りの形をした伝統的なご馳走だ。小さなキャンディーにはそれぞれ皮に似た部分と透明な部分、つまり果肉の部分がある。本物のレモンまたはオレンジを切った姿にそっくりだ。ピリッとした魅力的な味で、美味しくて、何といってもお手頃だ!
ロシア人のシェフは、元々マーマレードを、フランス革命時にフランス人の菓子職人から教わった。しかしながら我々の国においての商業生産は19世紀の初め商人のアレクサンドル・アブリコソフにより開始された。当時、マーマレードは豪華な箱に詰められ、とても高価なものだった。安価に手に入る様になったのはそれから1世紀も後、1930年代になってからだ。
年寄り世代の話によると、1970年代、モスクワでマーマレードスライスの瓶詰が販売されると瞬く間に売り切れたそうだ。また他の街では、なかなか手に入らない珍味と考えられていたという。
1.ペットボトルを縦半分に切り、型を作る。サランラップで端を包み、液体が漏れないようにする。それぞれの型の大きさに合わせてクッキングシートを切っておく。
2.砂糖とアガー(ゼラチン)を混ぜ鍋に移し、冷たい水と混ぜる。
3.コーンシロップを加え、よく混ぜながら沸騰させる。温度を保ち、106度になるまで熱を加える。5分程沸騰させる。
4.鍋を火からおろし、オレンジジュースを加える。均一になるまで確りと混ぜる。
5.液体を半分に分け、予め切っておいた2枚のクッキングシートの上に、広げる。液体はすぐに固まってしまうので手際よく!
6.もう半分の液体はスタンドミキサーのボウルに移す。粉砂糖を加え、高速で5-10分程かき混ぜる。⑤で広げたものの上に重ねる様に液体を広げる。
7.ペーパー部分を下にして、型の中にはめる。後述の果肉部分を作っている間、冷蔵庫で冷ます。
1. 前述の“皮の部分”の作り方の②③を繰り返す。
2. 鍋を火からおろし、レモンジュースを加える。均一になるまで確りと混ぜる。
3. このレモンの液体を“皮の部分”の上から二つの型に注ぐ。“皮の部分”と高さが同じになる位まで注ぐ。
4. 涼しいところに置き、最低2時間は冷ます。
5. 棒状になったゼリーを型から外し、グラニュー糖をまぶした上に、平らな方が下になるように置く。クッキングペーパーを慎重に外す。
6. 両端の余分な“皮部分”を切り取り、両面から砂糖をまぶす。
7. 棒状のゼリーを幅0.5㎝程の薄さにカットする。”皮の部分”も確りあり、柑橘類の果物をスライスしたような形になる。
8.食べる前に両面に砂糖をしっかりとまぶし、砂糖を完走させるために一晩おく。
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