ベリーとフルーツで作る”予想外の”ソ連のスープ4種

ロシア料理
マリア・ブニナ
1952年に出版された「おいしくて健康的な食べ物についての本」にはインスピレーションをかきたててくれるこんなレシピがある。

1.  さくらんぼ入りワレニキのスープ 

 おそらく、このレシピの考案者は、子ども時代にさくらんぼ入りのワレニキが大好きで、そこにもっとさくらんぼの味を加えたいと思ったのだろう。

 作り方:さくらんぼ(600g)は2等分する。半分は種を取り除き、余分な果汁を取るため、ざるにあけ、片栗粉(50g)をふりかけておく。もう半分は潰して、お湯4–5カップを注ぎ、砂糖(1/2カップ)を加えて沸騰させ、濾す。生地を作る。小麦粉1カップ、卵2個、水大さじ2をよく混ぜて、めん棒で薄くのばしたら、丸く切り抜く。

 それぞれの生地に種を取り除いたさくらんぼを1個か2個置き、包んで、端を閉じる。ワレニキは、食卓に出す前に、さくらんぼの果汁のシロップを入れた鍋で5分から10分茹でる。

2. 新鮮なベリーとラスクのピュレスープ 

 どんなベリーでも作れる夏のスープ。何でもお好きなものを心置きなく入れて作ろう。

 作り方:新鮮なベリー(イチゴ、野イチゴ、木イチゴ)はきれいなものを選んで、よく洗い、ざるで水分を切り、潰す。熱湯(2カップ)に砂糖(1/2カップ)を加えて、混ぜ、濾す。シロップを冷まし、ベリーのピュレと混ぜ合わせる。冷製スープにはサワークリームとバニラ味のラスク(150g)を添えて出す。

 3. クランベリーとリンゴのスープ 

 夏が去り、収穫も終わり、寒い冬はまだもう少し先という暖かい秋の夜に作りたい一品。

 作り方:クランベリー(300g)はきれいなものを選んで、よく洗い、鍋の中で潰す。お湯(5カップ)を注ぎ、混ぜたら、蓋をして10分から15分置き、布巾かガーゼで濾す。濾したものを火にかけ、砂糖(1カップ)、種を取り除いて皮をむき、くし切りか細切りにしたリンゴ(500g)を加える。沸騰したら、片栗粉(大さじ1)を加える。スープは冷やしていただく。サワークリームを加えてもよい。

4. ドライフルーツとライスのスープ 

 冬にぴったりなスープ。リンゴや梨をタイミング良く乾燥できたとき、あるいは近くの店でドライフルーツを買えたら作ってみたい。子どもたちの気に入ること請け合い。

 作り方:ドライフルーツ(200g)、リンゴ、梨はきれいなものを選んで、よく洗い、水を注いで柔らかくなるまで煮る。砂糖(1/2カップ)とその他のフルーツ(もし他にもあれば)、シナモンを加えて、ふつふつするくらいの弱火で10分から15分煮る。その後、水でといた片栗粉(50g)を加え、沸騰させる。スープにはごはんまたはマカロニ(100g)を加えてもおいしい。