アイスクリームも要らなくなるヘルシーなソ連時代のアイスの代用品

ロシア料理
ヴィクトリア・ドレイ
 イチゴのシーズンがまだ終わらぬうちに、冬まで食べられるさっぱりした夏のシャーベットを作り置きしておこう。

 わたしは脂肪分たっぷりのアイスクリームが好きだったことは一度もない。好きだったのは、氷のように凍らせたベリーのシャーベット。このデザートはいつも大好きな食べ物リストの上位にランクインしていた。長年、夏になると祖母が必ずやっていたお決まりの儀式。それは6月に大量のイチゴを砂糖と一緒にフードプロセッサーにかけ、それを小さな紙コップに入れて、凍らせるというものだ。このミラクルな夏のスイーツは冬に食べても最高だった。

 祖母がこれを作ろうと思いついたきっかけはソ連時代に作られていたベリーのシャーベット。それは本物の紙コップに入っているか、あるいは棒つきアイスキャンディーとして食べられていた。このシャーベットは暑い日に喉の乾きを抑えてくれるだけでなく、気分をさっぱりしてくれるデザートであった。

 シャーベットの一番よいところは、牛乳や乳製品がまったく使われていない点で、それは実に夏にぴったりなおやつである。砂糖の量もお好みで調節できるので、とってもヘルシーにしようと思えば砂糖は最小限にして、ナチュラルな味を楽しむこともできる。またシャーベットは子どもにとって大好きなものであることは言うまでもなく、体によいおやつにもなる。

 わたしにとって、甘ずっぱい氷のような軽いベリーのデザートである手作りのシャーベットは、年中いつでも食べたくなるスイーツだ。このシャーベット、フレッシュな季節のフルーツやベリーでなく、冷凍のチェリーやフサスグリ、クランベリーなどでも作ることができる。しかし、やはり何といってもイチゴのシャーベットはその口どけも味も格別おいしい。というわけで、ここではどこにでもある材料で簡単に作れるイチゴシャーベットのシンプルなレシピをご紹介することにしよう。

材料:

作り方:

プリヤートナヴァ・アペチータ!(どうぞ召し上がれ!)