ドバイ万博2020のロシア館(写真特集)

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ロシア・ビヨンド
 最大級の万国博覧会が始まり、ロシアは特別な展示で観客を仰天させようとしている。

 2,500万人が訪れると予想されるドバイ万博2020は、中東および北アフリカで初めて開かれる万国博覧会である。そしてすべての観客がこの博覧会のメイン・テーマである「心を繋いで、未来を創る」をコンセプトにつくられた素晴らしいロシア館を目にすることになる。

 

何千ものイベントが開催されるカラフルなドーム

 ロシア館は巨大なドーム状で、外側は多数の色とりどりな細いチューブで覆われている。それが入り組みながら交錯しており、無限を表す視覚効果と、世界を知覚するための永遠のプロセスを象徴している。パビリオンの中では、シムパテカ・エンターテインメント・グループによる、脳の研究と脳の機能を紹介するマルチメディアインスタレーションが展示されている。

 パビリオンでは数多くの文化プログラムも用意され、最高のオペラとバレエ公演、講演、美術館や博物館のプレゼンテーション、ロシア語教室などが楽しめる。「From Russia with…」と銘打ったフェスティバルでは、素晴らしい映画、アニメ、パフォーマンス、デジタル・アート作品などが紹介される。

 またドバイ万博では、文化的な展示の他に、中身の濃いビジネス・プログラムが用意されている。ロシア館のドームの壁の内側では、専門家たちが宇宙、新技術、都市開発、eコマース、農業、教育、健康と医薬品をテーマに議論を交わす。

 

プログラムのコンセプト

 創造と新技術の観点から言えば、ロシアはこれまでも世界をリードしてきた。代表的な人物を挙げれば、作家レフ・トルストイ、科学者ドミトリー・メンデレーエフ、ロケット開発指導者セルゲイ・コロリョフなど枚挙にいとまがない。そして今から100年前には、セルゲイ・ディアギレフのロシアン・シーズン、アヴァンギャルと画家のミハイル・ラリオノフやカジミール・マレーヴィチ、スタニスラフスキー演劇理論など、ロシアは芸術界でも世界の大きな関心を集めた。そしてロシアは現在も、モスクワやサンクトペテルブルクを中心に創造経済において大きなシェアを占めている。

 ドバイ万博のロシア館はロシアの過去の芸術および科学の革新に関するすべてを展示すると同時に、ロシアの今の姿を見せ、また現代ロシアの創造的な精神がいかに未来を作り上げていくのかを感じさせるものとなっている。

ドバイ万博20202021101日に開幕し、2022331日に閉幕する。ロシア館について詳しくはこちらからどうぞ