ロシアで最も裕福な女性たちはどんな人々か

ポリーナ・デリパスカ

ポリーナ・デリパスカ

セルゲイ・ボビレフ/TASS
 フォーブス誌の評価によれば、ロシアで最も裕福な人々の圧倒的多数が男性だ。女性とその資産額は男性にかなりの遅れを取っている。だが、ロシアで最も裕福な女性のうち上位10人がどのような人々かを見れば、彼女らの多くが自力で何億ドルも稼いだことが分かる。

1. エレナ・バトゥリナ、55歳(12億ドル)

 元モスクワ市長ユーリー・ルシコフの妻で投資建設会社インテコ・マネジメントの社長である彼女は、すでに何年もの間、女性長者番付で不動の1位であり続けている。彼女はオーストリア、アイルランド、チェコ、ロシアに展開するホテルチェーンを所有し、太陽光発電所を建設し、ヨーロッパやアメリカの不動産に投資している。彼女はロシアのデザイナーを援助する慈善基金“BE OPEN”によってもロシアと結び付いている。大半の時間を2人の娘とともにロンドンで過ごしている。フォーブスのインタビューで彼女はこう話している。「女性に何か特権が必要だとは思わない。特権を受けるのは弱者の定めだ。私たちは弱者ではない。」

 

2. タチアナ・バカリチュク、42歳(6億ドル)

 2004年、バカリチュクはドイツ製の服の入った小包を抱え、モスクワ中を公共交通機関で動き回っていた。彼女は英語教師だったが、当時は産休中だった。そこで閃いたのが、Otto-Quelleのカタログの服を転売して稼ぐことだ。初期資金はすべてサイトの開設につぎ込まれた。

 今日では、バカリチュクが夫とともに所有するインターネット小売店ワイルドベリーズは、最も急速に成長を続けている会社の一つだ。2017年の売上高は690億ルーブル(11億ドル)に上った。会社はベラルーシ、カザフスタン、キルギスにも展開している。

 

3. エレナ・ルィボロヴレワ、51歳(6億ドル)

 億万長者ドミトリー・ルィボロヴレフ(ウラルカリ社の支配株式の元所有者で、フォーブス長者番付ではロシア人の中で第18位)の元妻は、自分の資産のすべてを7年間に及ぶ離婚裁判の結果獲得した。彼らは21年間を共にした。ルィボロヴレワがロシアの女性長者の仲間入りを果たしたのは2016年、裁判の末に6億ドルとスイスの住居2軒を手にした時だ。現在彼女は個人投資家になっている。

 

4. ナタリア・フィリョワ、54歳(6億ドル)

 このロシア人女性は、夫のウラジスラフ・フィリョフとともに1990年代から経営する家族企業、S7グループの取締役会長だ。これは現在ロシア最大の民営航空会社で、アエロフロート社の一番の競合相手である。

 ここに至るには、協力者から株式を買い、小さな航空会社を吸収合併し、浮体式の宇宙基地を購入しなければならなかった。ナタリアは航空輸送業に携わり、一方で夫は宇宙方面の事業を引き受けている。確かに、現在ウラジスラフ・フィリョフは「鬱になっている」とナタリアは話している。すべてはイーロン・マスクとファルコンヘビー打ち上げのせいだ。

 

5. オリガ・ベリャフツェワ、48歳(5億ドル)

 長男を出産してすぐ、ベリャフツェワは地方の缶詰工場の作業場で包装係として働き始めた。当時21歳。ところが数週間後にはこの若い女性は経済担当主任の職へ異動となった。工場はレベジャンスキー・コンツェルンへと成長し、2008年にはペプシコ社が13億6000万ドルで75.5パーセントの株式を買収した。ベリャフツェワは3億3000万ドルを手にした。

 今日彼女の主なビジネスは子供用食品の生産だ(彼女はプログレス社、フルトニャーニャ・ブランドの共同所有者)。またベリャフツェワの所有物には、ビープラスト社(包装と部品専門)、モスクワにある住居、メルセデスとフェラーリの相当なコレクションがある。

 

6. ポリーナ・デリパスカ、38歳(5億ドル)

 彼女は、ボリス・エリツィン時代に大統領顧問、大統領府長官を務めたワレンチン・ユマシェフの娘で、エリツィンの娘の養女であり、億万長者の「アルミニウム王」オレグ・デリパスカ(フォーブスの長者番付ではロシア人の中で第19位)の妻である。ポリーナが最も裕福な人物の一人になったのは、彼女の夫が2017年にエネルギー分野での資産とUCルサール社での株式を統合するEn+ホールディングの6.9パーセントの株式を彼女に譲渡したことがきっかけだ。だがポリーナは自分で出版ビジネスも行なっている。彼女は出版社フォワード・メディアを所有し、LAM出版の株式も有している。

 

7. エヴゲーニア・グリエワ(4億ドル)

 2013年、エヴゲーニア・グリエワは、クレムリンやベールイ・ドームのどの裕福な妻よりも多い2270万ドルを稼ぎ、最も裕福な議員妻のランキングで首位に躍り出た。それ以来、ロシアとヨーロッパ最大のリン配合肥料メーカー(資本総額およそ3000億ルーブル(48億ドル))の化学会社フォスアグロの主要な所有者である元上院議員アンドレイ・グリエフの妻の状況は良くなる一方だ。現時点で彼女はホールディングの4.82パーセントの株式を所有している。

 

8. タチアナ・クズネツォワ、58 4億ドル)

 この女性は夫や家族ビジネスの力を借りずに自身の財を築き上げた。彼女は大学卒業後に法律事務所で法律コンサルタントとなり、2002年に国内最大のガス企業の一つである、レオニード・ミヘリソンのノヴァテク社に入った。それ以来、彼女はノヴァテク社の取締役会長という現在の地位まで計画通りに上り詰めた。現在会社の市場価格は300億ドルを超え、フォーブスのデータによればクズネツォワは0.2パーセントの株式を所有している。

 

9. ナタリア・ルツェンコ(4億ドル)

 ナタリア・ルツェンコは夫のアレクサンドルとともにロシアの飛び地カリーニングラード州に「大豆帝国」を築き上げた。共同ビジネスは、1994年に飼料と飼料添加物の商いから始まった。現在彼らのグループ「ソドルージェストヴォ」(夫妻が株式の9割を所有し、残りの1割は日本の商社の三井物産が所有している)は独立国家共同体やヨーロッパで最大の油料種子加工業者の一つだ。彼らはカリーニングラードに工場を持つほか、ブラジルに貯蔵庫を、パラグアイに河川ターミナルを有している。

 

10. マリーナ・セドィフ、58歳(35000万ドル)

 ロシアには200を超える小さな石油会社があり、巨大石油企業の資源争奪戦の足手まといにならないよう努めている。しかし、こうした小企業の一つでさえ、その所有者に途方もない金をもたらすことがある。イルクーツク石油会社(シベリア連邦管区にある)の社長を務めるマリーナ・セドィフは2000年から安定して女性長者番付にランクインしている。

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