ロシア市場向けに特別に作り直された人気の国際的な8商品

マクシム・シェメトフ/TASS
 ロシアの消費者のハートをつかむために、大手グローバル企業数社は自らのブランドをいかに「ロシア化」したのだろうか?

1. iPhoneア・ラ・リュス

 宝飾品会社キャビアは、豪華な携帯ケースで知られている。2014年にロシアンコレクションを発売し、そこには「ロシア式」に装飾された携帯電話やアクセサリーが60種類以上含まれている。その中にはプーチン大統領に捧げられたiPhone Xや、カムチャッカの火山にインスパイアされたiPhoneX、金メッキを施されたiPad miniもある。

2. 新しいパッケージに入っている伝統的なクリーム

 ドイツの化粧品会社ニベアは20世紀初頭からロシアにある。2014年、同社は、使われなくなっていた地方のスケートリンクを再建するために慈善事業を開始した。この取り組みを記念して、ニベアはロシアの顧客向けの特別販売で昔ながらのボディクリームを発表した。容器は家族3人がスケートをしているイラストで飾られている。

3. ロシアン・ローズ

 口紅の新色、ロシアン・ローズは、2017年、偉大なデザイナー、ジョルジュ・アルマーニがモスクワを訪問した後に発売された。ジョルジョ・アルマーニ・ビューティーのアートディレクターによれば、この色は「寒いロシアの冬に完璧に適うだろう」。

4. 学校に戻る

 H&Mは2016年にロシアの子供向けの制服コレクションを発表した。3歳から16歳までの少年少女たちが、紺のジャケットと真っ白なシャツを着せられた。このミニコレクションのプロモートには、ロシアの有名人の子供たちが参加した。2017年にH&Mはロシア向けの学校制服を再度発売している。

5. 愛国者向けのシューズ

 ドイツのスポーツウェアメーカー、リーボックは、ロシア国旗の色をした斬新なランニングシューズNano7.0を発表した。皮膚の炎症を防止する新素材で作られたこのスニーカーは、限定品として発売され、現在はインターネットショップでのみ購入することができる。

6. モスクワっ子向けのスニーカー

 このスポーツシューズは、ロシアの首都の住民向けに特別に作られたものだ。2017年9月、アディダスは、バックに「モスクワ」という語のついた赤のアディゼロ・アディオス特別バージョンを発売した。製造されたのは250足のみ。

7. ロシアの道路用フィンランド製タイヤ

 ノキアンタイヤは、レニングラード州地区の工場でスタットレスの冬用タイヤ「ノルドマン」を生産している。ロシアの厳しい冬用に開発されたこのタイヤは、シベリアと極東でテストが行われた。さらに、その手頃な価格はロシアの顧客から高く評価されている。

8. ドイツ製セダン

 フォルクスワーゲンはロシアで非常に人気のある車で、2010年にこのドイツの会社はロシア専用の車を初めて生産することにした。ポロセダンは、カルーガ(モスクワの約190キロ南)の工場で組み立てられている。自動車の設計者たちは、ロシアの厳しい冬と理想的とはいえない道路状況を考慮している。その結果、ポロセダンはロシアの消費者たちによく売れている。

 最近、同じモデルがヴェントという名でインドとマレーシアで発売された。伝統的なポロのハッチバックはロシアでは2014年に販売停止となっており、今では中古車販売店でしか見つけられなくなった。

 他の自動車メーカーらもロシア向けの特別モデルを発表している。2010年に、ヒュンダイは、ヒュンダイ・アクセントをベースにした「ソラリス」を発表した。2017年には、ルノーがロシア市場向けのクロスオーバー「キャプチャー」を開発した。これには、同社始まって以来初めて、ロシアの専門家たちが自動車の設計から製造までのすべての生産段階に参加した。

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