消費者監督庁の情報によると、家庭用化学品の定期検査を行ったところ、製品の一部が衛生・化学的安全指標および毒物学的安全指標の要件を満たしていないことがわかったという。 不適合のブラックリストに掲載されたのは、ドイツ日用品メーカー「ヘンケル」の柔軟剤「ヴァーネル」、洗濯用洗剤「パーシル・エキスパート・センシティブ」、洗濯用洗剤「ペモス・ジェツキー」、また「P&Gチェコ」の食器用洗剤「フェアリー・プラチナ」、「コルゲート・パーモリーブ・トルコ」の液体石鹸「パーモリーブ・ナトゥレリ」、ドイツ日用品メーカー「ヴェルナー&メルツ」の家庭用洗剤「UniCUM床用洗剤万能SPA」、モスクワ州の非公開株式会社「ESPコントラクトGmbH」の「ラグゼス・プロフェッショナル」、アメリカ日用品メーカー「クロロックス」の表面抗菌洗浄剤「フォーミュラ409」など。 リストに掲載された輸入品は今のところ、輸入禁止とはなっていない。 消費者監督庁の職員は25日、ペルミ地方にあるヘンケルの工場の調査にも訪れた。 ロシアの洗濯用洗剤市場における外国企業のシェアは約75%。調査会社「ユーロモニター」のデータによると、金額ベースでロシア市場で昨年1位になったのはP&G(37.1%)、2位はヘンケル(20.9%)。 「洗剤市場は市場の上位を占める欧米企業のおかげで成長し続けている」と、アメリカ系調査会社「ニールセン」ロシア法人香水・家庭用化学品市場企業対応部のフィルザ・コジャゲリジナ部長は話す。 ロシアのFX会社「IFCマーケッツ」のアナリスト、ドミトリー・ルカショフ氏は、今回の消費者監督庁の措置が欧米諸国との対立や対ロシア経済制裁に関連している可能性もあると話す。
*RBC、コメルサント参照記事。 |
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