ロスネフチの制裁回避策

タス通信

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ロシアの国営石油大手「ロスネフチ」は、北極圏大陸棚を含む深水石油採掘用の設備のロシアへの輸出を禁じる、EUの経済制裁を、ノルウェーとスイスの企業との契約締結により回避した。

 ロスネフチは8月に入ってから、世界有数の規模を誇る、スイスの油田サービス会社「ウェザーフォード・インターナショナル」の株式を取得した。契約によると、ロスネフチは、ロシアとベネズエラの油井の掘削と改修を手掛ける8部門を手に入れる。両者はまた、石油サービス分野での長期提携についても合意した。契約金額は公表されていないが、728日づけのロスネフチ取締役会の決定から、39830万ドル(約3983000万円)ほど支払ったことが明らかとなった。 

 ロスネフチはこれ以外にも、ノルウェーの掘削会社「ノース・アトランティック・ドリリング」と、長期的な大陸棚掘削契約を結んだ。ノース・アトランティック・ドリリング社製の海洋掘削装置6機を、北極圏大陸棚を含む大陸棚の開発用として2022年までに調達する。

 EUは先週、深水石油採掘用の設備をロシアに輸出することを禁止した。これにより、ロスネフチの大陸棚プロジェクトに暗雲が立ち込めた。ノルウェーとスイスはEUに加盟しておらず、制裁発動の義務も負っていないため、今回の契約で制限を回避できた。


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