GettyImages/Fotobank撮影
「ルースキー・クヴァルツは今後、この隙間市場で世界有数の企業になり、片手で競合企業を数えられるようになる。住友とはこの問題について、1年半ほど時間をかけてじっくりと協議を行った。その結果、住友が株主として参加することが決まった」。こうチュバイス氏は強調する。
これにより、ルースキー・クヴァルツの主な競合は、アメリカの 「ユニミン」とノルウェーの「クオーツ」の2社になるという。
他の日本企業との提携も
チュバイス氏によると、ロスナノは日本との今後の提携に大いに期待しているという。「日本企業との提携にもとづいた、他の計画もある。だがこれについては今のところ、話すことはできない」。
チュバイス氏は住友との提携の重要性を特に強調。「何よりも住友には、微細レベルやナノ粉末レベルなどの、我々にとってとても重要な石英精製技術がある。そして世界市場を理解している」。
チュバイス氏はさらに、「日本の専門家がルースキー・クヴァルツの事業に参加する」ことに注目。「我々には単なる資金ではなく、”賢い”資金が必要だが、この場合、単なる”賢い”資金ではなく、戦略的な投資家の話に発展している」。
「日本は最も興味深いパートナーの一つ」
チュバイス氏が毎年恒例のSTSフォーラムに参加するのは2回目。10回目となる今回は、「STSフォーラムの過去10年のプリズムを通した次の10年の展望」をテーマとした総会で、議長役を務めた。「日本はパートナーとして、我々にとってもっとも興味深い国の一つであり、もっとも有望な国の一つだる。我々のこの立場は変わることがなく、ともに前進を続けている」。
チュバイス氏によれば、「日本のハイテク企業の潜在性はユニークであり、ロシアへのその技術の移転の可能性はさらにユニークである」という。
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