ロシア初のスマホ「ヨタ電話」(YotaPhone)が、大手小売各社と販売契約を結んだ。販売開始は11月。 =画像提供:yotaphone.com
ヨタ・デバイス社は、既に6年間モバイル機器を開発してきた(初めはWiMax用で、現在はLTE用)。
ヨタ電話のプレゼンは昨年行われ、その際、大量生産は少し遅れるとしていた。
表はカラー液晶、裏面は電子ペーパーの両面画面
製造元であるヨタ・デバイス社のウラジスラフ・マルトゥイノフ社長によると、このスマホの特長は、両面画面にある。表は普通のカラー液晶画面だが、裏は電子ペーパーのイーインク(e-ink)画面で、目に優しく、電子書籍端末としても使いやすい。
裏面は電力消費がずっと少なく、画面を消さずにそのまま保存できる。今のところ、白黒だがカラーになる可能性もあると言う。
デザインはロシア製だが、各部品は外国製で、チップはQualcomm、ディスプレイは Japan DisplayとeInk。組み立てはアジアの大手メーカーが行うとマルトゥイノフ社長は説明する。
価格は6~7万円
また同社長によると、これは中間価格帯をターゲットにした、ロシア初のケースで、ロシア国内の販売価格は約2万ルーブル(約6万円)になるだろうという。
もっとも、開発者のヨタ・デバイス社は、この価格帯を目標にしているものの、他の部品メーカーとの価格交渉は今最終段階にあり、小売価格は2万2000~2万5000ルーブル(約6万6000~7万5000円)になり得るとヨタ・デバイス社の社員は語った。
それでも、同社に近い筋は、アップル社やサムスン社の旗艦モデルに比べれば安く、革新的な両面画面を備えている点を指摘する。
また同筋によれば、先週、ヨタ・デバイス社は、アンドロイド用のアプリの開発者を招いたという。両面画面を前提としたアプリを「ヨタ電話」に装備する予定だ。
ロシア初のフマホ「ヨタ電話」は、マーケティングがうまくいけば、発売開始後、最初の半年で5万台ほど売れる可能性があると、「テレコム・デイリー」社長のデニス・クスコフ氏は見ている。ちなみに、サムスンのギャラクシーS4は、最初の2ヶ月で15万台売れ、iPhone 5は、ひと月で約10万台売れている。
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