町田忠氏=Press Photo撮影
どんなサービスですか。
中小企業の海外進出を支援する会員制サービスで、会員になると各地のビジネスリポートが読めたり、専門のアドバイザーによるコンサルタントが受けられたりします。
セミナーや現地視察も会員優遇価格で参加できます。7月1日に公式サイトを公開して会員を募り始めました。
コンテンツはこれから充実させますが、まずはまもなく発刊する会員限定メルマガからですね。会費は年間5万円プラス消費税。当面、会員300社をめざします。
ロシアと東南アジア、ブラジルでは関心を持つ人たちも異なるのではありませんか。
中小企業向けに実施したアンケートの結果にも表れていたのですが、国外市場に目を向け始めた企業の多くは、特定の一国に絞った情報収集をしたいとは考えていません。
ラピタはこれから海外に出ようという段階の中小企業をサポートする事業です。経済成長が見込まれながら、まだ比較的情報の少ない地域として、3つのエリアの情報を発信することはお役に立つのではないかと思います。
ロシアビジネスは長く関わっている専門コンサルタントの多い世界ですが、どうやって違いを出しますか。
専門コンサルタントの方々は実態として個人で活動されている方が多いのではないでしょうか。顧客企業にかけられる手間や時間が限られるのに加え、案件によってどうしても得意・不得意が出てくる実態もあったと思います。
私たちは多くの専門家とチームを作って対応します。情報収集から営業、商談、法務相談までワンストップでのサービス提供が特徴です。
旅行会社グループとしての強みはありますか。
モスクワをはじめ各地のホテルや飲食店に送客してきた実績がありますから食材の売り込みなどではこれまでの太いパイプが生かせます。
国際会議や視察旅行のセットは私たちの専門分野であり、単なるコンサルタントでなく人の流れをつくり出せます。会員企業とのコミュニケーションという点でも、日本全国のJTB各支店と連携できるのが強みになると思います。
JTBと名が付くと旅行会社の印象が強すぎるのかもしれませんが、私たちは2011年から毎年モスクワで展示商談会を開いており、今秋で3回目になります。
この間に担当者が何回も日露間を往復し、ロシアのビジネス界との人脈を拡大しています。7月にも、モスクワでレストラン関係者を集めて日本酒の試飲会を開いたところです。
日露のビジネス交流は盛り上がっていくでしょうか。
2国間の雰囲気はここ1、2年で大きく変わりました。最も変化を感じたのは、今春の安倍晋三首相のモスクワ訪問前後でした。
今までマスコミは北方領土問題以外にあまりロシアのことを取り上げませんでしたが、経済面が肯定的に大きく扱われ、人々の見方もポジティブに変わってきたと思います。
弊社で扱うロシアのビジネス案件も増えています。日露のつながりは今後ますます発展が期待できると思います。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。