「アークレイ」が出荷開始

日本の大手医療機器メーカー「アークレイ」は今月16日、ロシアで生産した糖尿病を診断するための血糖自己測定器を初出荷した。生産が行われたのは、モスクワ市の北約125キロメートルに位置するドゥブナ市の、ドゥブナ経済特区内にある新工場。
ドゥブナ経済特区=タス通信撮影
ドゥブナ経済特区=タス通信撮影

 新工場では携帯血糖値測定器と、それに関連する消耗品が開発、生産される。アークレイは将来的に、まったく新しい医療機器を生産するための、研究および設計にも資金を投じる予定。これには血糖値測定器とその検査紙の初品ロットの販売代金を充てる計画だ。面積約500平方メートルの新工場は、ドゥブナ経済特区コングレス・センターの半地下に位置している。

 現地法人の有限責任会社「アークレイ」のマクシム・コレスニク副社長がロシアNOWに伝えたところによると、このプロジェクトの一環として、モスクワで今秋にも研究基地がつくられるという。「組み立て工場だけをここにつくるという構想ではおもしろくない」。基地は血液分析、将来的には尿分析の技術の研究・開発を行う。

 ロシア市場では現在、ロシュ、ジョンソン&ジョンソン、アボット、バイエルなど、大手メーカーの血糖自己測定器が販売されている。アークレイはロシア国内で生産を始めた2番目の外国メーカーであり、そして研究を立ち上げる最初の外国メーカーである。ロシアに出回っている血糖自己測定器のほとんどが輸入品だが、糖尿病患者が増えているロシアでは、需要が高まっている。アークレイは5年後、ロシア市場で10%以上のシェアを確保する計画だ。

 2012年初めの時点で、350万人以上のロシア人が糖尿病を患い、うち320万人が2型糖尿病だった。これはあくまでも正式に登録されている患者だ。ロシア医療科学アカデミーのイワン・デドフ総裁は、実際の2型糖尿病患者の数がこの3~4倍いると考えている。また、患者の数は12年後にこの2倍になると予測している。ロシアで糖尿病患者が増加している主な理由は、不適切なバランスの悪い食事、運動不足、また喫煙、飲酒、エネルギー・ドリンクなどの体に悪い習慣だという。

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