ネヴァ川の中州で美しい離宮があるエラーギン島で、豪華なサンクトペテルブルク知事主催の歓迎会が催される =ロシア通信撮影
SPIEF2013は、北の街の白夜と伝統的なロシアのホスピタリティーで、来賓に新たな印象を与えるに違いない。
毎年このフォーラムの時期になると、数千人もの世界各地の代表が大挙してサンクトペテルブルクを訪れるが、このような人の流れに街は興奮を抑えられない。今年も社会・政治や経済に関するさまざまな話し合いとともに、豊富な文化プログラムが期待されている。
昨年11月にモスクワで開催されたロシアとドイツの二国間会議の場で、ウラジーミル・プーチン大統領が個人的にドイツのアンゲラ・メルケル首相をフォー ラムとサンクトペテルブルク知事主催の歓迎会に招待したことから、同首相が出席する可能性もある。ただし、フォーラム1週間前まで出席は確定しない。
昨年の知事主催の歓迎会では華やかな「水上ショー」が披露された。水路にはためくシルバーの帆の下でシルバー・カラーの男女が踊り、空高く舞い上がって浮トランポリンに着地する水上アクロバットを行い、グリゴリー・ポルタフチェンコ知事自身もボートに乗った。
今年のサンクト国際経済フォーラムの芸術的催しは
今年の芸術的催しは、人間と環境の永遠の相互関係のシンボル「生命の樹」だ。小ネヴァ川の小舟に分乗する100人の音楽家による大型ジャズ・オーケスト ラの演奏や、ロシアの功労芸術家で世界的に有名なサックス奏者のイーゴリ・ブトマン氏の演奏など、豪華な演目が用意される。主催者によると、フォーラムの 来賓にささげられる、ソロとオーケストラの大型ジャム・セッションもあるという。
歓迎会には洗練されたディナーが欠かせない。今回のメニューは文化プログラムに劣らない、凝った内容になる。おなじみのイクラとキャビアではなく、別の 豪華グルメが用意されるということだ。それでも一人の来賓につき3900ルーブル(約1万2000円)のコストしかかからないという。
今年の歓迎会の予算は3000万ルーブル(約9400万円)で、2009年の1600万ルーブル(約5000万円)や2010年の1500万ルーブル (約4700万円)の約2倍になる。文化プログラム、総面積3000平方メートルの会場の内装デザイン、警備などに予算が配分される。これらの構想によ り、数世紀に渡って格別な「A LA RUSSE(ロシア)」そして文化の真髄と考えられてきたサンクトペテルブルクが、忘れがたき雰囲気を醸しだすだろう。現代のプリズムを通して覗く偉大な る昔、そして変わらぬ文化遺産とその輝かしい未来・・・ロシアにとってサンクトペテルブルクとは、この盛大な祝宴に色をそえるアヴァンギャルドな立役者な のだ。
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