英オークション「ロシア美術週間」

画家ダヴィド・ブルリュークの「田植え」 写真提供:Sothebys

画家ダヴィド・ブルリュークの「田植え」 写真提供:Sothebys

ロンドンのオークションハウス「サザビーズ(Sothebys)」で6月3日に開幕した「ロシア美術週間」で、画家ニコライ・フェシンの「フェシナ夫人と娘」が予想を大きく上回る高額で取引された。

 最初の評価額は50~70万ポンド(約7600万~1億円)だったが、148万2500ポンド(約2億2732万円)で落札された。この金額には買い手が支払うオークション手数料も含まれる。

 

アヴァンギャルド絵画の逸品 

 今回の主要な作品となる、未来派の画家ダヴィド・ブルリュークの「田植え」は、最初の評価額を超えない23万500ポンド(約3534万7000円)で 落札された。評価額は20~30万ポンド(約3000~4600万ポンド)だった。ブルリュークは1920年に来日して、この絵を描いた。ブルリュークが 妻のマルシャと出版した雑誌「色とリズム」には、「田植え」が詩人ウラジーミル・マヤコフスキーのコレクションだったと記されている。

 サザビーズのカタログではこう紹介されている。「この絵は今日まで個人のコレクションとして保管されていたが、オークションに出品された、もっとも優れ たブルリュークの作品の一つである」。ブルリュークによる立体未来主義的絵画の試作品の一例であることも、この作品の魅力だ。

 アヴァンギャルドの画家ナタリヤ・ゴンチャローワの「立体派の女性」も重要な作品で、評価額60~80万ポンド(約9200万~1億2000万円)に対 して、66万2500ポンド(約1億160万円)で落札された。この絵画が世間に公開されたのは、ゴンチャローワ自身がサザビーズのオークションに出展し た1969年のことだ。

 画家ピョートル・ヴェレシチャーギンの絵画「宮殿広場の風景 サンクトペテルブルク」は、評価額30~50万ポンド(約4600~7600万円)に対して、50万6500ポンド(約7770万円)で落札された。