ImageForum撮影
独立新聞によれば、日本の経済産業省は2月1日、世界初のメタンハイドレートガスの海洋産出試験の開始を発表した。作業は地球深部探査船により、渥美半島南方沖70㌔の水深1000㍍の海底で行われている。
メタンハイドレートは深海底にあり、温度が上昇するとガスと水に分解するメタンと水の化合物である。
世界の埋蔵量は石油のそれを上回るが、採取は深い海底で高圧力のもとで行われる。言わば「圧縮された雪」を海面へ運び上げる際にメタンが飛散して環境に悪影響を及ぼすことから、極めて困難とされている。
日本周辺の海域には日本のエネルギー需要を100年分まかなえる量のガスが眠っているという。
ガスハイドレートは化石燃料全体の75%を占め、巨大なポテンシャルを秘めるとみられている。今のところ、海底からの採取は非常にコストがかかり、競争力を持つまでにあと10年は必要といわれる。
ロシアのガスハイドレートの埋蔵量は世界一で、その大部分は永久凍土地帯やシベリア、大陸棚、さらにはバイカル湖の底にあり、将来的にはロシアもこのガスを採取することができる。
今のところガスハイドレートはシェールガスに続く未来の資源と言えよう。
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