リオ五輪で露代表を応援する理由

ロシア五輪代表チーム、リオデジャネイロ、7月28日、2016年=

ロシア五輪代表チーム、リオデジャネイロ、7月28日、2016年=

EPA撮影
 リオデジャネイロ夏季五輪が5日に開幕する。ロシア代表はドーピング騒動により、限られたメンバーでの出場となった。さまざまな問題があってもロシア代表を応援すべきなのはなぜか。フィギュアスケート女子シングルのエフゲニア・メドベージェワなどの有名な選手が、ロシアNOWに語った。

 アンドレイ・キリレンコ、バスケットボール選手、五輪銅メダリスト、欧州選手権金メダリスト、NBAおよびユーロリーグで個人賞多数受賞

エフゲーニア・ノボジェーニナ撮影/ロシア通信エフゲーニア・ノボジェーニナ撮影/ロシア通信

 簡単なこと。観戦し、気にかけるべきトップアスリートが、ロシアにはとてもたくさんいると思う。個人的にロシア代表選手の一人一人を応援する。克服を要した最近のすべての困難を考えると特に。代表がたくさんのメダルを持ち帰ってきてくれることを願う。

 

 パベル・ブレ、アイスホッケー選手、五輪銀・銅メダリスト、最優秀新人選手賞受賞、得点王、殿堂入り

ウラジーミル・プーチン大統領とパベル・ブレ選手=ミハイル・メツェル/タス通信ウラジーミル・プーチン大統領とパベル・ブレ選手=ミハイル・メツェル/タス通信

 ロシアからリオに行けるのは、ドーピングを使用した過去のない、完全に潔白な選手のみ。選手は今年、「世界反ドーピング機関(WADA)」の公認研究所によって、徹底的に調べられている。ロシア代表は間違いなく、今回の五輪で一番透明性が高い。冷静になって、統計を見る必要がある。

 WADAの最近の2014年版報告書では、ロシアはドーピング違反ワースト・ランキングで53位に位置している。陽性の割合はロシアで0.9%、アメリカで0.7%。ロシアのスポーツ関係の役人の誰も、ロシアにはドーピング問題がないなんて言っていない。ドーピング問題は存在し、闘っている。そして他の国でも禁止薬物を使用している選手はいる。

 

 エフゲニア・メドベージェワ、フィギュアスケート選手、世界選手権および欧州選手権金メダリスト

ウラジーミル・ペスニャ撮影/ロシア通信ウラジーミル・ペスニャ撮影/ロシア通信

 リオに出場するのは、シンクロナイズドスイミングのスーパースター、ナタリヤ・イシチェンコとスヴェトラーナ・ロマシナ、新体操で抜きんでているヤナ・クドリャフツェワ、フェンシング・サーブルのソフィヤ・ヴェリカヤ、体操のアリヤ・ムスタフィナ。この誰もドーピングを使用したことはないし、選手生活を始めてから、数百もの陰性検体を提出してきた。これらの選手のいない五輪なんて、火の消えたようになっていたはず。

 スポーツの役人がロシア代表のリオ行きを許可してくれたのは、観客にとってプラスにしかならない。競泳のユリヤ・エフィモワ、棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ、ハードルのセルゲイ・シュベンコフの出場が認められなかったのは残念。大会に向けて長い道のりを進んできたのに、テレビで観戦するなんて。同情し、我慢するよう願うことしかできない。

 

 エレーナ・イシンバエワ、棒高跳び選手、2度の五輪金メダリスト、3度の世界選手権金メダリスト、世界記録保持者(5メートル6センチ)

ミハイル・クリメンチエフ撮影/ロシア通信ミハイル・クリメンチエフ撮影/ロシア通信

 ロシア代表は常に、規則にしたがってプレーしているし、どんな状況においてもフェアプレーの原則を守っている。ロシアの選手はこれまで幾度もあからさまに不当な判定を受けてきたが、文句を言わずに、2倍努力し続けた。

 2004年アテネ五輪での体操のアレクセイ・ネモフ選手について思い出すなら、会場が15分間、審判の低い採点に対してブーイングしたが、ネモフ選手はむしろファンを落ち着かせようとした。ロシア選手をいつでもどこでも応援する価値があるのはこのため。ロシアは強い国だから、ドーピングは私たちに必要ない。

 今回のロシア選手の排除はこじつけ。残念ながら、「国際オリンピック委員会(IOC)」は、五輪のチャンピオンや功労選手よりも、権力乱用で解雇されたグリゴリー・ロトチェンコフ元所長の方を信用している。

 

 マラト・サフィン、テニス選手、元世界ランク1位、2つのグランドスラムの優勝者、殿堂入り

アントン・デニソフ撮影/ロシア通信アントン・デニソフ撮影/ロシア通信

 自国の愛国者として代表を応援するが、他の国のファンがロシア代表を応援すべき理由をあげるのは難しい。普通、応援するのは、自国の選手か、スーパースターか。

 リオ五輪に出場するロシア代表にスーパースターはいない。シャラポワ、イシンバエワ、エフィモワは五輪から除外されている。

 ドーピング騒動についての見解?もう何度も言ったが、この問題で対外的な敵を探す必要はない。ロシアのスポーツの構造全体を変える必要がある。児童向けのコーチを育て、競争力のある給与を与え、地方のスポーツ・インフラを整え、練習条件を向上させ、しっかりと薬理学に取り組み…多くを変える必要がある。リオ五輪前のすべてのスキャンダルが、これらすべての問題について考える機会になることを願う。

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