F1開幕前にクビアトに聞く

ダニール・クビアト=

ダニール・クビアト=

AP
 ロシアの若手F1ドライバー、ダニール・クビアト(ダニイル・クヴャト)は、レッドブルがいかにしてメルセデスとフェラーリに迫ろうとしているのかをロシアNOWに語った。

 オーストラリア・メルボルンで20日に開幕するF1の新シーズン。21歳のクビアトにとって、これはわずか3年目のグランプリ(GP)だ。若くともすでに、GP戦での勝利が期待されている。ロシアのF1ファンがこれほど楽観的な予想を行うには根拠がある。それはクビアトがGPで最も成長の速いレーサーの一人だからだ。

 

2年で上位10位

 クビアトは2014年、トロ・ロッソで見事なデビューを果たし、セバスチャン・ベッテルに迫りながら最年少レーサーの一人となった。

 クビアトは1年後、レッドブルに移籍し、スクーデリア・フェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルの後釜となった。1シーズンで95ポイントを獲得し、個人で7位についた。

 これはF1のロシア人レーサーとしては最高の結果である。ちなみに、先輩のヴィタリー・ペトロフは3シーズンで64ポイントを獲得している。シーズン終了後の最高順位は10位。

クビアトの収入

 国際的な若手F1ドライバー18人の中で、有数の低さの収入しか受け取っていないクビアト。2016年シーズンの稼ぎは68万ユーロ(約8500万円)。これはグランプリ戦で14位の数字である。収入が最も多いのはマクラーレンのフェルナンド・アロンソで、額は3650万ユーロ(約45億6250万円)。レッドブルのクビアトのパートナーであるダニエル・リカルドは7位で500万ユーロ(約6億2500万円)。

 活躍は誰の目にも明らかだが、クビアト自身は昨シーズンに対して反対の評価をしている。「もっと成長しないと。僕にとってF1で2シーズン目、レッドブルのようなすごいチームで1シーズン目だった。僕にとってまったく新しい取り組みを提案する新しいエンジニアに囲まれたから、多くのことをある意味、ゼロから学ぶことになった。だからシーズンの最初のレースではポイントを獲得するのが難しかった。少し緊張したし、自分らしくないミスもやってしまった。それでもあきらめないで、エンジニアとたくさん話をした。一緒に生活したと言える。そして、これが実を結んだ」

AP撮影

歴史的な舞台

 クビアトは昨年、ハンガリーGPで準優勝し、さらなるF1のロシアの記録を塗り替えた。ペトロフの最高成績は2011年オーストラリアGPでの3位。

 だが本人は、ハンガリーGPでの活躍をあまり特別視したがらない。「もっと誇りに思えるレースがいくつかあった。シーズンの転換点になったのはモナコGP。4位になって、自分の実力に自信を持つことができるようになった。正しい方向へと進んでいるんだってね。あとはメキシコGP。このレースは燃料消費の面で最高だったんだ(メキシコでは燃料を節約することで、競争相手よりもピットストップを抑えることができ、さらに速度でも負けていなかった)」

 

パートナーとのライバル関係は刺激

 2016年シーズン、レッドブルは新しい車を発表した。クリスチャン・ホーナーを筆頭とする皆が、これでメルセデスとフェラーリの支配を打ち破れればと期待している。チームはルノーのエンジンの使用を続けるが、ブランドはタグ・ホイヤーになる。

 クビアトは新しい車を称賛する。「もちろん、これから慣れていかなきゃいけないけど、最初の試験走行で、良い結果を望めることがわかった」

 レッドブルのレーサーのペアには、互いの競争も存在する。クビアトは昨年、総合的なクラス化でリカルドよりも3ポイント多く獲得して、優勢に立った。

 クビアトは、2人のライバル関係が互いにも、チームにも、プラスになると考えている。「ヘルメットを脱いでも、とても良好な相互関係にある。同時に、ライバルであり続けて、毎回レーストラックでは互いに最大限に負荷をかけあっている。普通のことだよ。リカルドとの競争があるから、僕は新たなレベルへと進み、自分の限界を押し上げ、熱心に活動して、新しいことを学ぶことができるんだ」

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