プルシェンコは8日、スイスでの練習中に左手の神経を圧迫。左手が動かなくなった。イスラエルの病院でイリヤ・ペカルスキー主治医の診察を受け、手術ではない治療方法を提案されたものの、本人は手術を決意した。
14日、頸椎からヘルニアを除去する手術を受けた。術後の経過は良好だという。
「ヘルニアが神経を圧迫して、左手がほとんど動かなくなった。だからまた手術を受けなくてはいけなくなったんだ。医師には今後少なくとも5ヶ月間はジャンプしちゃいけないって忠告された。どんなジャンプもダメ。残りのトレーニング場や氷上での練習は禁止されていない」とプルシェンコ。
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「ショーには鎮痛剤を打って出場していたけど、最近は最後まで演技するのがしんどかった。だから復帰の準備のためにはヘルニアを除去することが必要だった。代案はなかった」とプルシェンコ。 本人によると、以前にも痛みはあったという。痛みにより、今シーズンを見送ることを余儀なくされた。
これにより、プルシェンコは日本、中国、ブルガリア、その他の国で予定されていたショーを延期しなければならなくなった。約25公演である。本人は今年の秋、9月にも公演を再開したいと考えている。
「しばらくは特別な襟を着用しなきゃいけないから、物理的にショーで滑ることができない」
だが、時間を無駄に引き延ばしたくないと思っている。ボリショイ劇場の振り付け師セルゲイ・フィーリン、ユーリ・ポソホフらと協力し、共同プログラムを演出することを計画している。
「とりあえず、今後数ヶ月間の主な課題は、練習の邪魔にならないように、治療に専念すること。その後は様子見。2018年五輪に出場する計画をあきらめたわけじゃない。練習を続けるよ」とプルシェンコ。
ペカルスキー主治医は、連盟広報課に、手術がプルシェンコのスポーツのキャリア継続に必要だったと説明した。
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「痛みを止めたり、他の処置をしたりして、しばらく手術せずに済ます案もあったが、このような治療には2~3年かかるし、その間プルシェンコはスケート靴をはけなくなる。これは事実上のキャリアの終わりを意味する。本人は私の話を聞いたが、この案の検討にもいたらなかった」
ペカルスキー主治医によると、特別な取り外し式の襟を、術後6週間着用しなければいけないという。2ヶ月後にトレーニング場での運動、3カ月後に氷上での滑走が許可される。
「プルシェンコがすべての指示を守り、何も強行するようなことがなければ、6ヶ月後には普通の練習を始められるだろう」とペカルスキー主治医は話した。
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