エレナ・イリイヌィフとニキタ・カツァラポフ組 =AP通信撮影
プルシェンコ登場!続く若手は?
特にソチ五輪に向けて準備を進める王者、エフゲニー・プルシェンコの活躍が期待できる男子シングルには注目が集まる。プルシェンコはヨーロッパとロシアのチャンピオンとして、また優勝の本命として、クロアチアに望む。
アレクセイ・ミシン・コーチは、現時点で過度な期待は必要ないと話した。「プルシェンコの今大会の演技は、来年のソチ五輪で期待されるような内容にはならない。現在はプログラムの完成を目指している段階であり、今シーズンの失敗をすべてプログラムに活かしていく」。
プルシェンコ以外にも、ロシア選手権で銀メダルを獲得しているセルゲイ・ボロノフ、17歳のマクシム・コフトゥンも出場する。数々のジュニア大会で好成績を残してきたコフトゥンは、今シーズンのロシア選手権では5位に終わっている。
女子シングルは混戦? ペアは2組がリード
女子シングルの結果を予測することは難しい。エリザヴェータ・トゥクタムィシェワ、アデリナ・ソトニコワ、ニコーリ・ゴスヴィヤニは若さを武器に、初のシニアの欧州選手権に臨む。トゥクタムィシェワとソトニコワにとって最高のシーズンであるとは言えないものの、金メダルを獲得できる可能性はある。
ペアでは自信を持って2組を優勝候補にあげることができるだろう。それはタチヤナ・ボロソジャルとマクシム・トラニコフ組と、川口悠子とアレクサンドル・スミルノフ組だ。川口・スミルノフ組は、スミルノフのケガを理由に、前回の欧州選手権には出場していなかった。
タマーラ・モスクヴィナ・コーチは、二人が肉体的にも精神的にも良い状態にあることは伝えたが、事前の予測は行わなかった。
ベラ・バザロワとユーリ・ラリオノフ組は今大会への出場を決めていたものの、直前にラリオノフが手首を痛め、代わりにロシア選手権で銅メダルを獲得したクセニヤ・ストルボワとフョードル・クリモフ組が出場することになった。
アイスダンスも2組に注目
アイスダンスでは、過去の欧州選手権で銀メダルを2回獲得している、ロシアのエカテリーナ・ボブロワとドミトリー・ソロビヨフ組と、同大会で金メダルを2回獲得している、フランスのナタリー・ペシャラとファビアン・ブルザ組とに注目が集まる。
アレクサンドル・ジュリン・コーチは、自身の教え子であるボブロワ・ソロビヨフ組が今大会で金メダルを取ると考えている。「優れたプログラムになっているし、金メダルを獲得できるチャンスがあると考えている。ここ数年、技術的にも精神的にも二人は成長した。チャンピオンになる準備はできている」。
開幕日の23日にダンスとペアのショート、24日に男子のショートとペアのフリー、25日に女子のショートとダンスのフリー、26日に男子と女子のフリー、27日にエキシビジョンが行われる。
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