映画「フライト・クルー」の興行収入1位

写真提供:Kinopoisk.ru
 日本で先月31日に劇場公開されたロシアのアクション・スペクタクル映画「フライト・クルー 大地と戦え(Ekipazh)」(ニコライ・レベジェフ監督、ニキータ・ミハルコフ製作)が、ロシア国内で2016年に最も興行収入をあげた映画になった。予算1030万ドル(約11億3300万円)の作品の興行収入は2500万ドル(約27億5000万円)ほど。

 「ロシア映画界にとって珍しいケース。この技術的に洗練された大ヒット作は、ハリウッド有数の『ディザスター』映画レベルに見える」と、映画評論家ヴァレリー・キチン氏はロシアNOWに話す。

 これは火山が噴火する島で燃える空港から被災者を救出する民間航空機の物語。登場人物の鮮烈さが展開の緊張感をますます高める。

 映画評論家の一部は、この作品を、ソ連で7000万人以上を動員した大ヒット映画「エア・パニック~地震空港大脱出(Ekipazh)」のリメイクと考えているが、似ているのは地震、脱出しようとする人々といった、いくつかの要素だけである。レベジェフ監督は、まったく別の物語だと話す。

「フライト・クルー」予告編(日本語字幕)

 「ソ連の『エア・パニック~地震空港大脱出』を再び撮影するのは、傑作『フェリーニのアマルコルド』をリメイクするのと同じぐらい意味のないこと。1970年代の問題や登場人物を、現代ロシアの土壌に移植するのは無理。この映画は困難にあう普通の人々の話」

 「スペクタクルの中の人間ドラマにずっと興味を持っていた。観客を興奮させる物語が映画を決めるのだから。もちろん、新しい技術はでてくるが、アリストテレスの時代から物語の基本は変わっていない。重要なのはドラマの展開であって、メリエス監督のような模型を使うか、現代のコンピュータ・グラフィックスを使うかはあまり重要ではない」

もっと読む:露映画を10年ぶりに一般公開>>