モスクワの女流画家アリョーナ・デルギリョワは本や文学作品への挿絵作家として知られている。しかし、真のモスクワの雰囲気を伝える優しい色づかいの水彩画は多くの人々に愛された。
街路清掃人が雪かきをし、見慣れた制服を着た配達人がリュックサックを背負って書留を運び、見知らぬ人が地下鉄に降りて行く・・・。アリョーナ・デルギリョワはすでに25年以上にわたり、モスクワを描いている。モスクワは絶えず姿を変えつつあり、今ではもはや、彼女の作品の中でしか目にすることができないものがたくさんある。
これらの絵は電動キックボードと高級自動車の溢れる仰々しい大都市モスクワを描いたものではなく、懐かしい、心地よい首都の姿を描いたものである。
夏、地下鉄駅「革命広場」
ポドコロコーリヌィ横丁の色鮮やかな人々
クリーシキの諸聖人教会のそばで
ボリシャヤ・ピロゴフスカヤ通り17番地
地下鉄駅「平和大通り」
チストプルドヌィ並木通りの面白い家
オストージェンカの奇跡
イリヤ・オブィデンヌィ
スターラヤ・バスマンナヤ通りの金貸し業
スハレフカにて
アリョーナ・デルギリョワのグラフィック展「描かれたモスクワ」«Нарисованная Москва»は、2023年2月15日から3月5日まで、ロシア絵画アカデミーにて開催中。