美しくてすっかりメランコリックになるウラジオストクの景観12選(写真特集)

Leonid Zvegintsev/@streetphotos.vl
 極東の写真家、レオニード・ズヴェギンツェフは自身の故郷の中に散らばる街の生活の断片を捉える。

 コンクリートに開いた穴、ひしゃげたフェンス、印象的な橋ゲタ・・・。街にあるこれらの「建築学」はウラジオストクの有名な街頭写真家の1人であるレオニード・ズヴェギンツェフをいたく刺激する。彼は野良犬から街の人々、彼らの夢、都会の日常の断面を廃れつつある風景をドラマティックなバックに写真に撮る。

  「わたしは作品の中で、二次元の中に抽象的なものを結び付けようといているのです」。レオニードは求めているものをまだ完ぺきにはものにはできていないとしつつ、こう語っている。彼の写真にはそれぞれ哲学的な見出しが付けられている。

1.  ウラジオストク。人生の4分の1をこの街に捧げた。この感覚を説明するのは容易ではない。

2.  これは自然なことだ。人の中にいると、生きていることの感覚がゆがめられる。自分1人で自分と向き合うことだ。

3.  老犬にもいつも新しい芸を仕込んでいる。ある意味、わたしたちは共に勝者だ。

4.  わたしの気分は潮の満ち干のように変わる。摩天楼に押しつぶされ、何時間も交通渋滞に囚われる。同時に、別の厳しい潮の香りのする突風をありがたく思う。

5.  孤独感。今流行りの言葉である。わたしは孤独が好きだ。なぜならそれはより正直なことだから。 

6.  ここで起こっていることが世界の他の場所とどう違っているのかを説明するのは難しい。これが馬かどうか分からない。彼らが子どもかどうかも。すべてテレビで見たことだから。

7.  将来はまぶしすぎて手に負えないかもしれない。そんなこと誰にも分からない。

8.  正直言って、借りがあるなんて思わない。

9.  2月

10.  6月

11.  6月

12.  9月のルゴヴァヤ通り

*レオニード・ズヴェギンツェフの写真は「”Far Focus” ウラジオストクの写真家たち」展で紹介されている。2020517日まで、ザリャー現代美術センター(ウラジオストク)にて。

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