モスクワで日本映画祭がスタート

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 1121日から122日にかけて、モスクワでは第53回日本映画祭が開催され、SF、スリラー、アニメ、ドラマ、ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルの作品19本が紹介される。すべての作品は日本語音声で、ロシア語の字幕つきで上映されることになっている。ロシアのメディアが伝えた

 1120日に開かれたオープニングセレモニーでは、ロシアの有名な俳優アレクサンドル・ドモガロフ主演の映画「ソローキンの見た桜」が上映された。映画は日露戦争時代を背景にロシア人捕虜と日本の看護婦の恋愛物語を描いたもの。

 今年の映画祭には黒沢清監督がゲストとして招かれ、上映プログラムには黒沢監督の作品「予兆」と「Seventh Code」が含まれている。「Seventh Code」はウラジオストクで撮影を行ったブラックコメディで、監督はこの作品について「ウラジオストクは常に日本人にとってヨーロッパへの門であった。ウラジオストクは日本とまったく似ていないという意味で非常に興味深い。主演の女優にとって、この街が映画界への門となることを願っている。彼女は女優ではなく、歌手なのです」とコメントした。

 プログラムで特に注目されるのが、スティーヴン・ノムラ・シブル監督が製作した作曲家、坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画「Ryuichi Sakamoto: CODA」。シブル監督の作品を含め、一部の作品が日本以外の国で初めて、音楽ライブ用の音響機材を使って極上の音響と音量で映画を見せる「爆音」で上映されることが話題となっている。

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