錬金術:ロシアの芸術家は古く見すぼらしい壁を、人を魅惑する芸術作品に変身させる術を持っている。

カルチャー
ユリア・シャンポロワ
 ひどく塗られた壁はどんなストーリーを語ってくれるというのか?そこには多くのストーリーがある。想像力さえあれば。

 イルクーツク出身のロシアの芸術家であるソフィヤ・マクシモワには非常に特殊な芸術的ひらめきや多くの想像力の源がある。彼女はひどく塗られた壁を(壁の歪みや全体像の面白さにひらめきを得て絵を描くことによって)いくつかの芸術の小品に変えて、壁のビフォー・アフターを投稿して楽しんでいる。

 2015年以来、彼女はロシアのソーシャル・ネットワークであるフ・コンタクチェに作品を投稿している。ソフィアの作品が続々と掲載されると、グループのメンバーもその作品にちなんだ自分の夢を語り始めた。

 子供の頃、彼女は壁や天井や建物の正面飾りの輪郭の中にあるイメージを見るのが好きであった。壁の表面に織り込まれた、神話の中の巨人や動物またはお話全体の筋書きを想像していたのだった。

 ソフィアの好きな作家は、アンナ・シュヴィントである。作品はここで見られる。素晴らしいイラストもこのインスタで見れる。 

 「実際にはそこに存在しないにもかかわらず、資格刺激や聴覚刺激によりよく知ったパターンを思い浮かべる」といった心理現象はパレイドリアとして知られる。この人の精神の力は、時に心理学者が人の内面の世界を理解するのに利用される。非具象的な絵を見せられて何が書かれているか説明させることによってだ。

 「パレイドリア」的な刺激を受けて良い気分になれたでしょうか?では、ソフィアの作品をさらにご紹介しよう。