日本でロシア映画「ボリショイ」上映へ:バレエの殿堂のリアルなドラマ

bolshoi-film.ru
 ワレリー・トドロフスキー監督による映画「ボリショイ」の日本初公開が、12月12日、東京で行われた。これは、二人の若いバレリーナの物語。映画上映は、ロシア文化フェスティバル「ロシアの季節」のプログラムの一環だった。なお、日本企業が、ロシア映画「ボリショイ」の日本での配給の権利を獲得した。

 この映画のプロデューサー、ドミトリー・ダヴィデンコ氏がロシアの記者団に語ったところによると、日本の「アット エンタテインメント(AT Entertainment)」社が、映画の配給権を獲得したという。

 「近い将来、映画『ボリショイ』は、日本で上映される」とダヴィデンコ氏は語った。

 「周知の通り、日本では、バレエやロシア文化に関連することなら何でも関心が高い。だから、『ボリショイ』が選ばれたのだと思う」。氏はこう付け加えた。

 

プロのバレリーナが主役を演じる

 この映画は、2人の有望な若いバレリーナの運命についての物語。2人は、バレエ・アカデミーで親しかったが、舞台での競争を強いられる。

 主役の一人を演じたアンナ・イサーエワによれば、この映画ではバレエの世界がとてもリアルに描かれているという。彼女は、プロのバレリーナであり、「ボリショイ」が女優デビューとなる。

 「この映画のリアルさは、シナリオライター、監督、撮影チーム全員のおかげ。こういう話は知っているし、自分も体験してきた。とても率直で真摯な映画」と彼女は言う。

 

製作の難しさ

 ダヴィデンコ氏によると、映画製作のなかで最も難しかったのは、ボリショイ劇場本館での撮影だという。

 「何度も取り直しをしている時間はなかった。ボリショイ劇場本館での撮影には、時間的制限があったから。うまく作業を調整して、カメラがアーティストの間を縫うようにして撮らねばならなかった。うまくいったときもあれば、いかなかったこともある。とにかくぶっ通しの作業になった。チーム全員にとってクリエイティブな試練になった」。ダヴィデンコ氏はこう説明した。

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる