ヴャチェスラフ・チホノフ(右)は、タチアナ・リオズノワ監督の「春の十七の瞬間」にスティルリッツの役を演じた。=ロシア通信
チホノフは俳優。映画「月曜日まで生き延びよう」(1968年)の先生役、セルゲイ・ボンダルチュク監督の一大叙事詩的な映画「戦争と平和」(1966年)のアンドレイ・ボルコンスキー役、そして熱狂的なファンを獲得した映画「春の十七の瞬間」(1973年)のスティルリッツ役で有名になり、愛されるようになった。諜報員スティルリッツはナチスドイツの親衛隊大佐になりすまし、命を常に危険にさらしながら、勇敢さを示す。チホノフはその後も、数々の映画に出演している。たとえば、ソ連版「ハチ公」ともいえる映画「黒い耳の白い犬ビム」(1977年)。どちらの映画も観た場合、ヴャチェスラフ・チホノフとリチャード・ギアのどちらに魅了されるかな?
パイロット、 宇宙飛行士、 ソ連邦英雄であるユーリー・ガガーリン。=ロシア通信
最初に宇宙に飛行する人間としてガガーリンが選ばれた決定的な要因は、その輝かしい笑顔だったという意見がある。帰還後に笑顔ですべての人を魅了すると考えられ、その通りとなった。宇宙服を来たガガーリンの写真は全世界に配信され、ガガーリンも世界各地を訪問し、大歓迎を受けた(来日は1962年5月21日)。星を間近に見た最初の人間は、人々のあこがれの存在になった。ガガーリンは、親交のあった人々によれば、温厚、勤勉で、明るく、理想的な人物だったという。
ヴァシリー・ラノヴォイは、映画「戦争と平和」(1966年、セルゲイ・ボンダルチューク監督)、アナトーリ• クラーギンの役を演じる。=V. ウヴァロフ/ロシア通信
ラノヴォイは俳優。外見だけでも、なぜ女性に愛されたのかがよくわかるが、声の響きが独特で、今日も失われていない魅力がある。ラノヴォイの演じる役は恋愛がらみが多い。映画「赤い帆」(1961年)の若き船長アルトゥール・グレイ役、映画「戦争と平和」(1966年)のアナトーリ・クラーギン役、映画「アンナ・カレーニナ」(1967年)のアレクセイ・ヴロンスキー役。また大人気の映画「将校」(1971年)で演じた役は、俳優キャリアの中でとても重要なものとなった。ある家族の3世代の男性が戦い、さまざまな戦争の英雄になる物語で、「母国を防衛するという職業がある」というフレーズは名句として定着し、軍事を最もステータスの高い職業の一つにした。
レンコム劇場のアレクサンドル・アブドゥロフ俳優。ドミトリー・コロベイニコフ/ロシア通信
アブドゥロフは俳優。最初の妻イリーナ・アルフョロワとはソ連で最も美しい映画のカップルであった。アブドゥロフは女性のハート泥棒である。イメージの強い役は、映画「カーニバル」(1981年)のニキータ。素朴な田舎娘を魅了し、後で振ってしまう。映画「女性を探して」(1982年)では上司の妻の愛人を殺害する悪役を演じた。
ウラジーミル・ヴィソツキー俳優、ジョージア、ソ連=ロシア通信
ヴィソツキーの特徴は、ハスキーな低い声と、魂を奪い、ギター激しくかき鳴らす歌。聴けばすぐにヴィソツキーだとわかる。ソ連の複数の世代がこの歌を聴いて育った。ヴィソツキーは演劇と映画の俳優としても知られている。モスクワのタガンカ劇場で上演されたハムレットにも主役で出演していた。2010年の世論調査では、20世紀のアイコンとして、第1位のガガーリンに次いで、第2位になっていた(ヴィソツキーは1980年に他界)。セックス・シンボルらしく、高級車に乗っていた。ソ連でいち早くメルセデスベンツを購入した人物でもある(ソ連でヴィソツキーよりも先にメルセデスベンツを購入していたのはレオニード・ブレジネフのみとも言われている)。フランスの女優マリナ・ヴラディと結婚したが、当時、ソ連で西側の外国人と結婚することは、極めて珍しかった。
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