「ヘンドリックのメカニズム」=
gallery.kommissia.ru「宇宙戦争」=gallery.kommissia.ru
漫画・芸術家アスコリド・アキシンは1985年、軍務に関する漫画を描いた。1988年から発表を始め、イタリアやイギリスの雑誌およびアンソロジーに掲載されるようになった。
1990年には文学の漫画化にも挑戦。レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」を「軍事行動のクロニクル」に、レイ・ブラッドベリの短編小説「青い瓶」を「火星2146」にした。2005年には、フランスで漫画「巨匠とマルガリータ」を出版した。
今年はH.G.ウェルズの長編小説をもとにした「宇宙戦争」を発表している。
「フン・トンガの本」=http://gallery.kommissia.ru
架空の都市の物語、漫画「フン・トンガの本」は、2013年から出版されている。コミッシヤにはその第6部が出品された。制作グループは漫画ファンだけでなく、ロシア映画や現代美術のファンにもよく知られている。
アレクサンドル・ゴノロフスキー氏は、アレクセイ・フェドルチェンコ監督の映画「初の月面着陸者」およびアレクセイ・ウチチェリ監督の「果て」の脚本家である。漫画・芸術家のアレクセイ・イオルシ氏は、ロシア初の漫画スタジオ「コム」の創設に関わっている。ちなみに、イオルシ氏は「ロシアNOW」のオピニオンの一部挿絵も描いている人物だ。
「コーカサスのとりこ」=gallery.kommissia.ru
アレクサンドル・エリョミン氏が漫画と出会ったのは、ロシアの老舗アニメスタジオ「ソユーズムリトフィルム」で働いていたとき。その後、自分の作品「マクシム」や「ハッカー」を描いた。
エリョミン氏の作品は国内外で出版されている。例えば、ベルギーでは「ハッカー」の上下巻がフランス語版およびロシア語版として販売されているし、日本では「マンモスの秘密」が出版されている。今回出品されている作品は、レフ・トルストイの短編小説「コーカサスのとりこ」をもとにした漫画だ。
「重要なもの」=gallery.kommissia.ru
地球の果てに暮らす精霊についての漫画「輝き」は2年前、このコミッシヤの「民衆の愛」部門で賞を受賞した。作者の漫画・芸術家スヴェトラーナ・シレパノワ氏は、「モーテラファン」というペンネームで活動している。精霊についての漫画は他にもある。漫画は民俗的なモチーフで描かれており、単純でありながら、どんな人にとっても大切なことに触れている。
シレパノワ氏はクラスノヤルスク芸術大学の学生で、「芸術陶器」を選考している。作品はシベリア、北米、南米のエスニックなイメージにインスパイアされている。
「他の物語」=gallery.kommissia.ru
マリヤ・コノパトワ氏は、創作の重要なテーマとして、神秘主義と冒険をあげる。作品には漫画「ホラーのアーカイブ」や「鳥の島」、アニメ「引力」などがある。脚本家のティモフェイ・モキエンコ氏とともに、デュエット「オーロラ・クルー」を結成しており、漫画関連のイベントに参加している。
昨年のコミッシヤには漫画「オーロラ・他の物語」の1巻を出品した。サンクトペテルブルクに係留されている有名な巡洋艦とその新たな冒険の物語だ。作者らは2巻をもうすぐ出版することを約束している。
「ヘンドリックのメカニズム」 =gallery.kommissia.ru
漫画・芸術家タチヤナ・チトワ氏と脚本家タチヤナ・ラリナ氏は、ターシャとドライクというペンネームで活動している。ラリナ氏がコミッシヤに参加するのは5年目。冒険物語好きが講じて漫画に関わるようになった。チトワ氏は、ウェンディ&リチャード・ピニの「エルフクエスト」を知ったことが、活動のきっかけになった。漫画「ワームホール」と「イヴァンの島」、フラッシュアニメ「人生と自由」などの作品を送り出している。
今回の出品作のスチームパンク「ヘンドリックのメカニズム」は19世紀を舞台にしている。主人公がエネルギー・クリスタルを見つけ、洞窟を旅しながら、さまざまな怪物に遭遇する。
「ライダー・ナンバー7」= gallery.kommissia.ru
ダリヤ・コノパトワ氏はアニメ監督の分野を学んでいる。漫画ではゴシックや民俗をモチーフにすることが多く、また気に入ったアニメや漫画のファンアートに夢中だ。コノパトワ氏の作品の特徴は、巧みな混合スタイルと自然さ。ポスト黙示録漫画「ラジオ・ザ・バンド」は、昨年のコミッシヤで最優秀漫画賞を受賞している。
今年はラジオ・ザ・バンドの登場人物コフィを主人公にした、短い物語を出品した。
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