米をロシア人みたいに食べよう

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 ロシアに米が入ってきたのは、ピョートル大帝時代、ハンガリーを経由してのことだったと考えられている。米はずっと「サラセンの黍」と呼ばれていた。米を意味する英語の「ライス(rice)」からきたロシア語の言葉「リース(ric)」が定着したのは、19世紀も終わりに近づいた頃である。ロシアでは現在、ロシア南部、北カフカス、ボルガ川下流、沿海地方などの地域で栽培されている。ロシア人は喜んでご飯を食べるが、アジアの調理法とはかなり異なる。アジア的観点からすると奇妙な米のロシア料理を特集する。
  1. 牛乳とジャムを入れる!? それだけじゃない

 「米の粥」。牛乳に砂糖を加えて米を煮る。甘い米料理は普通だし、しっかりと甘さがなければならない。ロシア人は米料理に乾燥果物、蜂蜜、ジャムなど、さまざまなものを入れる。朝食やデザートとして食べることが多い。

  1. 茹で卵と混ぜて甘いパイの具のできあがり!? 意外とイケるかも

 「グバディヤ」というタタールの甘いパイの具は、米、レーズン、クルト、卵。

  1. 肉の節約に

 「テフテリ」の見た目は普通にミートボールだが、実はひき肉と米のボール。中身の半分は米からできている。

  1. スープの具として

 

 「ウハー」は一般的な魚のスープ。具は魚、ジャガイモ、タマネギというのが普通だが、家庭料理ではボリュームたっぷりにするために米を加えることが多い。

  1. 甘い葬儀用料理

 「クチヤー」というレーズンの入った米の粥で、亡くなった人を追悼する。キリスト教化する前の時代に始まった伝統で、この料理は「亡くなった先祖の食べ物」と考えられていた。

  1. 結婚式にまく

 結婚式で新郎新婦の足元に米と硬貨を一緒にまくことは、幸福の象徴だ。

  1. 味の調整役

 ロシアには、「塩味不足は食卓で調整、塩辛さは背中で償い」ということわざがある(その昔、塩分を強くしすぎた調理人がムチで背中を打たれたことから)。確かに塩を入れすぎたら、調整するのは難しい。でもガーゼに生米を包んでスープに入れると、米が塩分を吸収してくれるから、味がやわらぐ。