プーチンがファベルジェの時計をエルミタージュに寄贈

アレクセイ・ドルジーニン撮影/ロシア通信

アレクセイ・ドルジーニン撮影/ロシア通信

エルミタージュ美術館創立250周年を記念して、プーチン大統領がファベルジェの時計を寄贈した。

 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、時計1点とインペリアルイースターエッグの時計1点をエルミタージュ美術館に贈呈したことを発表し、来館者が鑑賞できるようにこれらの芸術作品が展示されることを望むとの期待感を表明した。

 エルミタージュ美術館創立250周年を記念しての訪問中、同大統領は「カール・ファベルジェによる時計と、ファベルジェによるもう一点の卵型の時計を贈呈したいと思います」と述べた。

 最初のアイテムは、皇帝アレクサンドル3世とマリア・フョードロヴナ皇后の婚姻25周年を記念して製作された時計だ。ファベルジェのエッグ時計は「ロスチャイルドのエッグ時計」とプーチン大統領は述べた。「エルミタージュで展示場所が与えられるよう願っています」と大統領は言った。

 プーチン大統領は、美術館で展示されている貴重なアイテムは、ロシアだけでなく全世界もが誇りにすべきものだと述べた。これらはロシア史の中でも最も困難な期間中、保護され、安全に保管されていた。「美術館のコレクションが250年前、エカチェリーナ2世によって海外で購入された225点の絵画から始まり、現在それが300万点以上を収蔵する美術館にまで成長したということは、なかなか容易に想像できません」とプーチン大統領は語った。

 

成長するエルミタージュ 

 国立エルミタージュ美術館は、ロシアと海外から何百万人もの人々が訪れるアトラクションである。「エルミタージュは、現代博物館学におけるベンチマークとみなしうる何十にもおよぶ様々なプログラムを実施しています。私は特に同美術館の素晴らしいウェブサイトに感銘を受けました。世界中の何百万人もの人々が自宅を離れることなく、世界に通じる美術の傑作を体験することができるという素晴らしいイニシアチブです」と、プーチン大統領は述べた。

 エルミタージュの地方分館も、全国的なアトラクションとなっている。「ミハイル・ボリソーヴィチ(エルミタージュ美術館の館長、ミハイル・ピオトロフスキーのこと)と私は、エカテリンブルク、オムスクやウラジオストクなどの他のロシアの都市でもエルミタージュの小規模の分館を設立することについて話していました。そのような計画は、その詳細はともかく実際に存在するもので、すべての計画は進捗しています」と、エルミタージュ美術館創立250周年を記念するレセプションでプーチン大統領は述べた。


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