Lori/Legion Media撮影
いつでもどこでも
ヴァレーニキは、すべてのロシア人が子供の頃から慣れ親しんできたデザート/朝食/昼食の品目だ。熱々で、「3個/6個/15個ください」というふうに簡単に数えることができ、みんなの好物のサワークリームを添えて食卓に出せる。子供たちは実だけを食べる、または逆に皮だけを食べる、といった選択が可能だ。
最も人気のある具はチェリーで、その場合は通常、デザートとしてサワークリームと粉砂糖と共に出される。甘すぎることもなく、とてもボリュームたっぷりで栄養価が高く、これらは朝食にもぴったりだ。
友達とつくりながら絆を深める
最近ではほとんどの人が作り置きまたは冷凍食品として購入するようになったが、伝統的には親戚の女性たちが長い冬の夜に集まり、すべての家族のためにヴァレーニキを大量に作っていた。生地を麺棒で薄くのばしてから、ちょうどよい量の具を入れるので、調理にはある程度の時間がかかる。だが、おしゃべりをしたり笑ったりしながら絆が深まるので、暗く寒い夜を過ごすのには最適な方法だ。
Lori/Legion Media撮影
私自身は、ヴァレーニキづくりはとても楽しいと思う。何人かの女友達を呼んで、音楽をかけたら、あとは麺棒の出番だ。たくさん作った場合はいくらかをを冷凍しておけば、ゆでるのに10~15分しかかからないので非常に便利だ。
それに、近頃のモスクワでは、チキン・ティッカ・マサラ、ラクサ、春巻き、ブルゴーニュ風ビーフなど、ありとあらゆる料理が手に入るようになった(どれも私の大好物!)が、それでも私は、素朴で心のこもった、何ともいえず「正直な」ヴァレーニキをどうしても食べたくなる。
ヴァレーニキ
· 卵、1個
· 小麦粉、グラス1杯半~2杯(量は水分を足すのに何を用いるかによって異なる)
· 水またはサワーミルクあるいはケフィア、グラス半杯
· 塩、小さじ半
1. サワーミルク、卵と塩をまぜ、張りのある生地になるように少しずつ小麦粉を足していく。球状にしたらビニール袋に入れ、15~30分間寝かせておく。
2. 生地を平らに伸ばし、直径7~8センチ程度のグラスで円形に切り出す。
3. 具をデザートスプーンですくい、円形の生地の中央にのせてヴァレーニキの形に包む。
4. ヴァレーニキを大鍋で10~15分間ゆでる。ヴァレーニキを1個取り出して、試食する。必要ならさらに数分間ヴァレーニキをゆでる。
ジャガイモの実
· 大きなサイズのジャガイモ、4個
· 中サイズの玉ねぎ、2個
· バター、50 グラム
· 塩
· 黒胡椒
· ニンニク、2~3カケ
· 新鮮なディルおよび/またはパセリ、付け合せ用
1. ジャガイモの皮をむいてゆでる。マッシュにして、溶かしたバター(約50グラム)と混ぜる。
2. 2個あるタマネギの1個をみじん切りにし、きつね色になるまで炒める。マッシュポテトと混ぜる。塩コショウを加える。
3. 大鍋に水を張り沸騰させ、ニンニクを2~3カケ加える。ヴァレーニキをゆで、茹で上がったら鍋からすくい出し、大皿にのせる。バターを適量足す。
4. もう1個のタマネギを輪状または半円状に切る。輪状のタマネギを炒め、茹で上がったヴァレーニキの上にのせる。
5. 新鮮なディルとパセリをかける。
· カッテージチーズ、300グラム
· 卵、1個
· きざみディル、1束
· きざみパセリ、1束
· 塩
· バター
· サワークリーム
カッテージチーズの具
1. カッテージチーズ、卵、塩ときざんだハーブを混ぜる。
2. ヴァレーニキを作ってゆでる。
3. バター、サワークリームとディルを添えて供する。
チェリーの具
· 種なしチェリー、350-400 グラム(新鮮なものか缶詰め)
· 砂糖
· サワークリーム
1. 切り抜いた生地の円の中央にベリーを2個配置する。チェリーの酸味が強すぎる場合はいくらかの砂糖を加え、水分を吸い取るためにいくらかの小麦粉も加える。ヴァレーニキを包んでゆでる。
2. サワークリームと砂糖を添えて供する。
3. さあ召し上がれ!
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