写真提供:wikipedia.org
広島型の2500発分
セミパラチンスク核実験場は、カザフスタン共和国の北東部にあり、面積は、日本の四国とほぼ同じ18500平方キロ。
1949年のやはり8月29日に、ソ連初の核実験がここで成功して以来、少なくとも468回の核実験が行われた(地上で125回、地下で343回)。
その威力は、累計で、広島に投下された原爆の2500発分に相当する。
部分的核実験禁止条約
1963年8月に、アメリカ、ソ連、イギリスの間で、「部分的核実験禁止条約」が結ばれると、実験はもっぱら地下で行われるようになった。
この条約は、キューバ危機後に、米ソがある程度歩み寄って、核開発を抑制すると同時に、核を持たない国の核開発を難しくして、拡散を防ぐ狙いがあった。
グラスノスチ(情報公開)で実験停止、閉鎖
ソ連時代、セミパラチンスクの実態は明らかにされず、カザフスタン共和国の東部は放射能で汚染され続けた。
ペレストロイカ期のグラスノスチ(情報公開)で、同実験場は国際的な非難を浴びるようになり、1989年から実験が停止された。
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