サハリン先住民族の言語が消滅の危機にある =ロシア通信撮影
「先住少数民族の言語状況は惨憺たるものだ」とドミトリー・フンク氏は言う。
同氏によれば、現在、世界には約6000の言語がある。「望もうが望むまいが、今後100年間にそのうち約90%が消滅する可能性が高い。サハリンの諸言語については予測が困難だが、言語が消滅していくスピードから見ると、きわめて悲観的だ」とフンク氏は伝える。
とくに危機的なウィルタ語(オロッコ語)
比較的最近に文字教本が出版されたウィルタ語(オロッコ語)は近く完全に消滅する可能性がある、とドミトリー・フンク氏は述べた。同氏の話だと、ウィルタ語が非常によくできる年配の女性が2人おり、1人はワールに、もう1人はノグリキに住んでいる。 ワールに住む女性は、今年、サハリンを離れようとしており、ノグリキの女性は、約3年後にはシベリアに去る予定だ。
北方グループでこの言語を自由に操る人 は、多く見ても10人以下。ポロナイスクにいる北方、南方グループは少数だ。(→この部分、ガゼータ・ルの原文を見ても、説明が足りないのか、よく分かりません。やむなく、そのままとしました)
ドミトリー・フンク氏は、言語の消滅と闘う方法をこう語る。一つは、民族言語の教員を教授法セミナーに集め、外国語の集中的研究方法を話すこと。これらの言語は事実上、外国語になったので、その見地からアプローチしなければならない、とフンク氏は言う。今年、ショル語とテレウート語を話せない成人向けに、それらの言語の教材が作られた。
*元記事(露文)
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。